〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
暑い暑い夏の終わりを感じる日が増えてきました。
子どもたちの夏休みももうすぐ(母たちにとっては、ようやく)終わりです。
「小豆島に遊びに行くならいつがいい?」と聞かれることがよくあります。
いまなら「夏!」と言いたいところですが、私の答えは断然「秋!」
とにかく秋は気候がいい。穏やかな日差しと心地いい風。
島の中を歩くのも楽しいし、山の紅葉はきれいだし、
オリーブの収穫シーズンでもあります。
瀬戸内は秋が似合うなぁとよく思います。
ただ、やっぱり家族みんなで遊びに行こう、
学校の休みに友だちと遊びに行こうと考えると、
夏休みに小豆島に遊びに行くっていうのはあるんですよね。
実際にこの夏にも友人たちが島に遊びに来てくれました。
というわけで、暑い夏の小豆島をどう楽しむか。
私たちのこの夏を振り返りつつ、
みなさんの来年の夏休み旅行のきっかけになればうれしいなと。
さて今年は夏休みのスタートとともに友だち家族がやってきました。
7月下旬はとにかく暑さのピーク。
とにかく泳ごう! ということで、海とプールで遊びました。
〈小豆島ふるさと村〉にはファミリープールがあります。
都会の大きなプールに比べたら規模は小さいですが、
いつ行ってもぎゅうぎゅう詰めになるほど混んでなくて、のんびりと遊べます。
小学生くらいまでは充分に楽しめるんじゃないかな。
目の前が海で、海からの風が心地いいプールです。
それから海!
泳ぐのももちろん楽しいのですが、みんなもいるしと、
今年初めて、スタンド・アップ・パドルボード(SUP)をやってみました。
SUPはサーフボードより少し大きめの板の上に立って、
パドルを漕ぎながら海の上を散歩したり波乗りしたりするアクティビティ。
「オリーブビーチ」という浜で、〈ペンションオリーブ〉さんが
体験ツアーや用具の貸出をしています。
初めてでも何も持ってなくても大丈夫です!
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めっちゃ暑いし、海で遊ぶなんて大丈夫かなと思いつつ、夕方のツアーを予約。
意外にも7月下旬でも海の水は冷たくて、
あー、このまましばらく海に浸かって火照った体を冷却したい、そんな気分でした。
子どもたちは、初めてでもすぐにボードの上に立ってスイスイ進んでいってました。
プールや温泉では飛び込むと怒られちゃうけど、ボードの上から海へは飛び込み放題。
ほんとに楽しそうでした。
今年の夏は山で遊ぶ機会がなかったけど、
寒霞渓(かんかけい)や星ヶ城山などに行くのもおすすめ。
標高が600~800メートルくらいあるので、下界よりかなり涼しいです。
山の上からの景色を楽しみつつ、避暑!
これもまた夏の小豆島の楽しみ方かなと。
今年の夏はほんとに暑くて、夏が嫌いになりそうでした(汗)。
ま、でも夏だからこそ出会える景色や過ごせる時間があるのは確か。
ぶーぶー言いながら子どもと一緒に夏休みの宿題をやったり、
夕暮れの時間に散歩したり。
また来年の夏を楽しみに。
2019年の夏は、4回目となる瀬戸内国際芸術祭も開催されていて、
さらに賑やかになりそうな予感。
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