連載
posted:2018.7.9 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
credit
写真提供:小豆島カメラ
いつも「小豆島日記」を読んでくださってありがとうございます。
この連載も200回を迎え、祝連載200回記念! として
コロカル編集部が小豆島を訪れてくれて、私たちのこと、小豆島のことを書いてくれました。
というわけで、私が書くのはなんだか久しぶりです。2か月ぶりくらい。
これからも書き続けていくので、どうぞおつき合いいただければと!
この2か月の間に季節はすっかり春から夏へ。
レタスやえんどう豆などの春野菜から、トマト、なす、ピーマンなどの夏野菜へ
畑の様子も目まぐるしく変わっています。
そんな移り変わりの時期、本格的な夏野菜の収穫が始まる前の6月の畑で、
私もメンバーのひとりである〈小豆島カメラ〉主催のイベント
〈生産者と暮らしに出会う旅 vol.7〉が開催されました。
生産者と暮らしに出会う旅は、いわゆる観光スポットを巡る旅ではなくて、
生産者さんや島で暮らす人の家を訪れ、どっぷりとその場所で過ごす旅。
移動時間が少ないので、じっくりそこでの時間を楽しめます。
今回は〈HOMEMAKERS(ホームメイカーズ)〉の畑とカフェを拠点に1日過ごしました。
テーマは「畑で野菜を収穫して、島野菜サンドをつくろう!」です。
小豆島カメラが主催のイベントなので、このテーマにさらに「撮影」が加わります。
オリンパスのミラーレス一眼レフカメラ〈OLYMPUS PEN-F〉が参加者全員に貸し出され、
その使い方や設定方法などの説明から始まりました。
説明が終わるとさっそくカフェから畑へ。
HOMEMAKERSの畑はカフェから歩いて数分のところに点在しているので、
畑の脇の細い道をみんなで歩いて行きました。
田舎のあぜ道を、20人くらいがカメラをぶらさげて歩いていると
ちょっと不思議な感じがします。
近所のお父さんも「なんだなんだ?」と様子を見に来たり。
畑では、にんじんやじゃがいもを収穫しました。
私にとっては日常すぎる畑での時間。
にんじんを収穫するだけでこんなにも楽しそうにしてもらえるなんて、
逆にこっちがうれしくなります。
毎日当たり前のようにある風景や時間が、実は特別なものだったりするんですよね。
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収穫した野菜を持ってカフェへ。
いよいよサンドづくりです。
3つのチームに別れて、野菜を切ったり洗ったり、それから野菜の撮影練習チームも。
千切りにした紫キャベツの鮮やかな色、カットしたコリンキーのみずみずしい断面。
包丁で野菜を切りながら、途中で何度もシャッターを切りながら、
サンドづくりは進んでいきます。
予定時間はオーバーしましたが、無事にみんなで「いただきます!」
みんなお腹ペコペコで、あっというまにサンド、
掘りたてじゃがいものフライ、玉ねぎスープはなくなっていきました。
食後はドリンクを飲みながら、撮影した写真の講評会。
講評会というか、今回はとにかく「褒める会にしよう!」というわけで、
写真のいいところをひたすら褒め合う会。
まずは難しいことを考えずに、写真を撮ることを楽しんでもらえたらいいな。
料理教室でもなくて、写真教室でもない、そして観光旅行でもない。
この場所で、私たちだからできること。
暮らしを体験する、つくる時間を共有する、写真というかたちを残す。
それがいいのかな。
サンドおいしかったなー、いい時間だったなー、カメラ欲しいなー、など
人によって感想はさまざまだと思います。
この日を通してつながりが生まれて、また小豆島に来てくれたり、
カメラ友だちになれたり、何かのきっかけになれば最高です!
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