連載
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
毎日のように使うカメラ。
記録する、発信する、いろんな意味でカメラはなくてはならない存在。
働いているときも、普段の暮らしのなかでも。
そのカメラを私はサコッシュ(ショルダーバッグ)のように
いつも肩からかけて持ってるのですが、たすきのように左肩から斜めにかけてるのが、
〈FURIKAKE(フリカケ)〉のカメラストラップです。
FURIKAKEさんは、香川県高松市を拠点に活動するクリエイターチーム。
得丸成人さん(以下、得さん)と奥さんの美由紀さんのおふたりで活動されてます。
コンセプトは、
「FURIKAKEはGood Taste なDesign Seasoning。
手作りによるオリジナルデザインのカメラストラップやアクセサリーを中心に、
生活を楽しくするflavorを創出しております」
とされていて、まさに白ご飯にかけるふりかけ!
白ご飯でも十分おいしいのですが(普段の暮らしでも十分楽しいのですが)、
ふりかけをかけることで(FURIKAKEさんのカメラストラップを持つことで)、
いつもと違う味を楽しめる(いつもよりワクワク感が増す!)。
という感じです。
得さんとの出会いは、2014年の春。
私は〈小豆島カメラ〉という活動を島の友人たちとしていて
(小豆島カメラについてはこのあたりを読んでいただければ!)、
まだ活動が始まりの頃、集合写真を撮りました。
カメラはオリンパスのミラーレス一眼レフ。
カメラストラップは最初からカメラについている黒いやつ。
ストラップに関して私たちは特に何も思っていなかったのですが、
その集合写真をたまたま見てくださった得さんは
「ストラップを変えたらもっと楽しくなる!」と感じ、
そこからやり取りが始まりました。
ちょうどFURIKAKEオリジナルのカメラストラップの販売を
スタートしようとしていた得さんが、なんと小豆島カメラオリジナルの
ストラップをつくってくれることに!
いま思えば、同じ香川県同士、同じタイミングでスタートしようとしていて、
カメラの活動とカメラストラップの製作・販売がつながるってすごいご縁。
つなげてくれた井上くん(島の友人)に感謝。
いまでは小豆島カメラといえば、OLYMPUSカメラと
FURIKAKEカメラストラップというくらい、小豆島カメラのイメージになっています。
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そのFURIKAKEさんの事務所に先日遊びに行ってきました。
FURIKAKEさんのすてきなところは、なんといっても
「色」とその組み合わせだと私は思ってます。
事務所の壁は黒板のような深緑で、床は黄色。
あー、これぞFURIKAKEワールド!
そこに、カメラストラップをつくるためのカラフルな材料たちがあって、
もういるだけでなんだかテンションあがります。こんな事務所欲しいなあ。
その場で、小豆島カメラの3代目カメラストラップの仕上げをしてくれました。
少しずつ素材や染め方、色の組み合わせを変えたりして、
1代目、2代目と変わってきています。
いま使っているストラップを変えるのが惜しいくらい気に入っているのですが、
ストラップを変えることで(違うふりかけをかけることで)、
またちょっと違った気持ちで楽しめそうです(違った味を楽しめる)。
FURIKAKEさんは、カメラストラップだけでなく、
香川県の縫製業と組んで、アクセサリーやグローブ(手袋)もつくっています。
この冬大活躍なのが、カメラグローブ。
ごわごわせず手にフィットして、指先は出てる。
冬場に写真を撮るときのマストアイテム!
国内の手袋生産の9割を占める香川県東かがわ市引田町の
手袋工場さんと一緒につくられているものです。
いまや手袋のほとんどは価格の安い海外生産で、
東かがわの手袋産業も後継者不足などで困っているそう。
このあたりの詳細については、近いうちに東かがわに行ってきたいと思っています。
FURIKAKEさんのプロダクトはFURIKAKEオンラインショップで購入できます。
カメラストラップはひとつひとつ手でつくられているので、
たくさん販売されているわけではないです。
気に入ったものがあればぜひ。きっと生活を楽しくしてくれると思います。
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