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大きな鍋でつくるジンジャーシロップ

小豆島日記
vol.093

posted:2015.2.16  from:香川県小豆郡土庄町  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer's profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/

島の生産者さんの力を借りて。

2年前、初めて生姜を育てて、初めてジンジャーシロップをつくりました。
この冬は2シーズン目。
昨年末には何十本かつくり、お世話になった方々への贈りものに。
そして今回は大きな大きな鍋でのジンジャーシロップづくりに挑戦です。

収穫した生姜をきれいに洗ってすりおろします。

使用するスパイスたち。いつもよりずっとたくさん。

すりおろした生姜とスパイスを大鍋に入れていよいよ混ぜていきます。

ドレッシングやジャムなどを缶・瓶に詰めて商品として販売するには、
缶詰瓶詰食品製造業などの許可が必要です。
ジュースなら清涼飲料水製造業、お菓子なら菓子製造業。
この頃はあちこちで6次産業化がうたわれ、生産から食品加工、流通、販売まで
自分たちの手で行うことがなんとなくいいように言われますが、
農家や漁師が食品をつくって販売する、
そして最終的にちゃんと儲けるということはそんなに簡単じゃなくて、
設備も人もノウハウもいるとても難しいことだと感じています。

私たちは農業が主な仕事。
基本的には野菜や果物を育てて、それを販売する。
育てたものがそのままのかたちですべて売れればいちばんいいのですが、
野菜は保存できる期間が限られているし、
かたちの悪いものなどそのままでは売れないものも。
そういうものを加工することで、長期間販売できるようにする。
新たな価値をつけて売れるものにする。

私たちは生姜を育てて販売していますが、保管の問題などもあり、
一部をジンジャーシロップとして加工しています。
自分たちが飲んだり、カフェのメニューとしてお出ししたり、贈りものにしたり。
これを商品として販売するのにはどうしたらいいんだろう。
自分のところでつくって売るには、許可もとらないといけないし、
何より製造できる本数がしれてる……。
1度につくれるのは30本程度、つくるのに丸1日はかかる。
それじゃ商売にならないし、何より本業である農業の時間がなくなってしまう。

あーだこーだと考えた結果、だいだいぽん酢づくりなどでもお世話になっている
島のお醤油屋さん「高橋商店」に相談し、設備をお借りしてつくらせていただくことに。

小豆島のお醤油屋、高橋商店さん。

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だいだいぽん酢づくりでもお世話になっている高橋商店の高橋淳社長(写真左)。

清潔な作業着と靴に着替え、帽子をかぶって工場へ。
うちにはないサイズの大鍋、その中身を沸かすための
蒸気を使った装置、かくはん機、温度計。

大鍋に入れた材料をかくはん機で混ぜます。

ざるで濾した生姜とスパイス。まだまだしぼり出します。

もう一度細かいざるで漉す作業。

しぼった柑橘の果汁をたっぷり投入。

味を見ながら、材料の割合を調整。

餅は餅屋じゃないけど、やっぱり工場ってすごい。
そして瓶に中身を入れるというその工程だけでも、
量を同じにする人、アルコールで消毒する人、キャップをしめる人、
ちゃんと役割やルールが決まっている。
こうやって商品はつくられていく。

同じ分量になるように調整します。

一本一本、瓶に詰めていきます。

完成したジンジャーシロップ。
その夜、さっそくお湯で割って、ホットジンジャーとしていただきました。
あー、おいしい。ほっ。

できたてのジンジャーシロップ。お湯で割っていただきます。

これからラベルを貼り付けて、いよいよ販売スタートです。

information


map

HOMEMAKERS

住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間:金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/

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