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田んぼの横で、釜炊きご飯と天ぷらと

小豆島日記
vol.090

posted:2015.1.26   from:香川県小豆郡土庄町  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer's profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/

かまどを囲んでみんなで食べる。

とある1月の平日のお昼。
「薪でご飯を炊いて食べます。合流しませんか?」
数日前にそんなお誘いを受けて、同じ肥土山地区で暮らす山口さんの家に行くことに。
その日は、1年半前まで島で暮らしていた友人が帰ってきていて、
それもあってみんなで集まることに。

山口さんの家には、みんなが集まれる屋外の広場や小屋があり、
そこでは人形劇が行われたり、ごはん会が開かれたりしています。
私たちも何度か遊びに行ったことがあり、
以前ここで食べた釜炊きの山口さんのお米は本当に本当においしくて、
衝撃的だったのをいまでも覚えています。

うどん作りを教えてくれる山口さん(右)。本当になんでもやれちゃうからすごい!

肥土山にある山口さんち。みんなが集まれる広場と小屋。

その日はお米と天ぷらがあると聞き、これは楽しみ! 
と、私たちも一品用意して行きました。
午前中の畑仕事を終えて、作業着のまま軽トラで走ること3分。
到着すると、知っている人も初めて会う人もいて、わいわいと準備をしてました。
天ぷらを揚げる、うどんの生地を伸ばしてたたんで切る、
お湯を沸かす、そうこうしてるうちにお米が炊ける。
いやー、ありがたい(笑)。

うどん生地をたたんで切る。意外と弾力があってびっくり。

天ぷらを揚げる。とても素敵なコンロ。

揚げたての天ぷらはホクホク。野菜かき揚げ、高野豆腐、リンゴジャムの包み揚げ。

釜からはなんともたまらない白米の香り。
炊きたてのご飯を茶碗によそい、その上に揚げたての天ぷらをのせて、
めんつゆをたらり。いざ、いただきます!
これがもうたまりません。

炊きたてのお米。なんともたまらない香り。

お米の上に天ぷらをオン! 箸がとまりません(笑)。

友人家族。ちびっ子も食べ続ける。

続いてうどんも茹であがり、こちらもいただく。
外でみんなでかまどを囲んで食べるごはんはほんとに最高においしい。
ここに住んでて、こんなところが近くにあって、こんな人たちが身近にいて、
ほんと恵まれてるなーと純粋に思えた瞬間。

大きな鍋でうどん茹で中。

お餅みたいにもちもちしてたうどん。味も香りもしっかり。

かまどを囲んでごはんを食べる。とても心地いい。

デザートは差し入れの手づくりパウンドケーキ。

その日は、1年に1回しかないような特別な日なんじゃなくて、普通の日。
普段の暮らしのなかにこういう時間がある。
これが小豆島暮らしのひとつの魅力なんじゃないかなと思います。

information


map

HOMEMAKERS

住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間:金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/

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