連載
posted:2014.12.1 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
11月後半の暖かい日曜日、私たちの暮らす地区で
第3回となる「おおぬで村の収穫祭」が行われました。
かつてここは、私たちが暮らしている肥土山(ひとやま)、
笠ヶ滝(かさがたき)、黒岩、小馬越(こうまごえ)という
4つの集落が集まった大鐸村(おおぬでそん)というひとつの村でした。
それが、昭和中期に吸収合併され、現在の土庄(とのしょう)町に。
8年ほど前には、この地区の小学校が閉校となり、
いまは大鐸幼児園、大鐸郵便局など施設の名前として残っていますが、
あまり表に出ない名前。
そんな中で年に1回、11月に開催されるようになった収穫祭。
おおぬで地区は、島の中でも農業が盛んな地域です。
といっても、そもそも島自体が小さいので、広大な田畑が広がる農村地帯ではなく、
昔から人々の暮らしの中に畑仕事がある日本の里山という感じ。
お米や柑橘などが主に栽培されています。
収穫祭では、ここで収穫されたものが販売されます。
私たちもこの地区で農業に携わる者として、収穫した野菜を販売。
新じゃがや生姜、金時人参、赤大根、かぶなど旬のお野菜10種類以上を用意しました。
そして、あわせてコーヒーも(笑)。
野菜を売るすぐ横で、コーヒーや収穫した生姜で作ったホットジンジャーを販売する、
いつもの私たちのスタイルです。
そして、私が毎年収穫祭でいちばん楽しみにしてるのが、豚汁!
地元のおばちゃんたちが、地元のお米と大豆で作ったお味噌で作ってくれる豚汁。
これが絶品なのです。
この日のお昼ごはんは、新米おにぎり、豚汁、つきたてお餅、おやつは焼き芋。
ほかにも、地元のおっちゃんたちがぼんっ!ぼんっ! と作ってくれる
ポン菓子があったり、地元青年会による焼きそばも。
そして、締めのビンゴゲームの一等賞は、地元の新米!
おおぬでのおいしいをお腹いっぱいいただきました。
来年は、食べる、買うだけじゃなくて、
楽しむ、体験するブースが増えるといいなと思いました。
あと、新じゃがのフライとかあったらいいなぁ。
と、いろいろ考えつつ、今年のおおぬで収穫祭は無事終わりました。
また来年、お楽しみに。
information
HOMEMAKERS
住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間:金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/
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