連載
posted:2014.11.10 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
11月、小豆島はこれから紅葉の季節です。
あちこちの山が赤や黄色に色づき始めています。
この季節の小豆島は、観光シーズンまっさかり。
過ごしやすい気候、美しい紅葉、澄んだ空気、外で過ごすには最高の季節です。
そんな11月の最初の週末に、島外から友人家族が遊びに来てくれました。
まちで暮らしている子どもたちが、
“田舎のばあちゃんち”ならぬ“田舎のいろはちゃんち”へ。
子どもたちはどんなところへ行くと喜ぶかな。
と考えながら、まずは腹ごしらえをして、海へ!
島の西端にある戸形崎。
ここには、約10年前まで戸形小学校がありました。
いまは、建物や運動場はほぼそのままで、戸形公民館として使われています。
車を停めてドアを開けた途端、みな一目散に海へと駆けていきました。
走りだしたその瞬間から、子どもたちの表情は
ほんとに生き生きとしていて、心から楽しそう。
何にもなさそうな海岸、でもよく見るとそこには子どもたちの遊び道具がいっぱい。
何度も打ち寄せる波、砂浜に落ちている貝がら、石、流木。
何も用意されていないほうが、かえって自由に遊べるのかも。
そして、まだまだ遊び足りない子どもたちを連れて、今度は山へ!
小豆島のいいところは、何の装備もなくても気軽に行ける海と山が近いこと。
じゃ、海行こか。じゃ、山行こか。
と、その日の気分で行き先決定。
もちろん準備すればもっと本格的に楽しむこともできる、
その幅の広さがまた魅力なのかも。
戸形崎から車で走ること約30分。
銚子渓(ちょうしけい)を経由して、寒霞渓(かんかけい)へ。
標高が高くなるにつれて、道路脇の木々がどんどん色づいていきます。
寒霞渓に到着し、車を停めて山道を歩くこと5分。
この木々の中を歩く時間がまたいい。
さっきまで海にいたのに、もういまは山の中。
そしてついた先は、鷹取展望台。
海と家々を標高約600メートルから眺める。
海あり山あり小豆島。
子どもたちが夢中になって遊べる場所がここにはたくさんあります。
information
HOMEMAKERS
住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間:金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/
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