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小豆島の夏が終わり、また秋が来る

小豆島日記
vol.070

posted:2014.9.1   from:香川県小豆郡土庄町  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer's profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/

夏のイベント、あれこれ。

せわしなかった8月が終わり、いよいよ9月。
今年の小豆島の夏はほとんど曇りか雨だったような気がします。
8月前半の台風通過から始まり、それ以後カラッと晴れた日はほんの数日。
心地良い風が恋しいです。

この夏、小豆島ではほんとにたくさんのイベントが開催されていました。
面白いのはそれが同じ場所に集中していないこと。
土庄町・迷路のまち、三都半島、醤の郷・坂手、福田など島内各地で毎週末イベント。
去年の瀬戸内国際芸術祭でつくられた作品や拠点も引き続き公開、
島外からアーティストの方々も再び訪れ、ワイワイと賑わっていました。

私たちが参加できたイベントはほんのわずか。
7月末、坂手港のエイカフェ -- ei CAFEにて開催された
ドッペルツィマー 小豆島ライブ」。
その日は、料理人の今井義浩さんが私たちの育てた野菜を使って
ピザを焼いてくれました。
やさしい音楽とおいしいごはん、そして美しすぎる夕焼け。
夏の始まりの最高の夜でした。

ドッペルツィマーのおふたり。普段は閉まっているエイカフェですが、時々こういうイベントが開催されます。

料理人の今井義浩さんがピザを焼いてくれました。

トマトやオクラ、ナス、ズッキーニ、季節の野菜を使います。

私たちが育てた野菜がおいしいピザになるなんて、とてもうれしい。

この日の坂手港の夕景はたまらなかった。夕焼け色に染まる空と海。

そして、島の各地で夏祭り。
私たちの暮らす肥土山(ひとやま)でも毎年恒例の盆踊り。
まさに地元の人の地元の人による地元の人のための祭り。
2年前にコンドルズの近藤良平さんが肥土山の農村歌舞伎で
ワークショップ形式でつくった踊り「瀬戸内の踊り」も加わり、
「船こいで船こいでかーぶーきっ!」
と地元のおばちゃんの何とも言えない歌声にあわせて、
住んでる人、地元に帰ってきてる人、みんなで大きな輪をつくり踊りました。

肥土山の盆踊りは、入場から始まります! 地区内のエリアごとに分かれて踊りながら入場。

山々に囲まれた広場で盆踊りスタート。

みんなで踊った瀬戸内の踊り。地元のおばちゃんの歌声にあわせて。

あっという間に8月末、醤の郷地区にある馬木キャンプで
「旅するスパイス料理教室 in 小豆島」。
東京スカイツリーのお膝元、押上にあるスパイスカフェのシェフ伊藤一城さんが、
スパイスの種類、使い方を教えてくださり、実際にチキンカレーを作りました。
作ったカレーを囲んでみんなでいただきます!
馬木キャンプがスパイスの香りに包まれた夜でした。

スパイスカフェの伊藤一城さん。スパイスの使い方についていろいろ教えてくださいました。

実際にスパイスを使ってチキンカレー作り。

伊藤さんが作ってくれたカレーと食べ比べ。スパイスを使ったサラダも絶品。

みんなでいただきます!

都会で暮らしていたときよりも、
イベントやワークショップによく参加するようになりました。
それは、そういう機会がすごく身近にあるからなのかな。
島外の人との出会いがあったり、島の人と新たなつながりが生まれたり、
イベントは日常の暮らしに刺激を与えてくれるまさにスパイスのような存在。

田舎に暮らしていながらこういう経験ができる、いまの小豆島ってそんな場所。
9月もまだまだイベントが続きます。

information

map

HOMEMAKERS

住所 香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間 金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/

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