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小豆島でカメラを通して人とつながる

小豆島日記
vol.069

posted:2014.8.25   from:香川県小豆郡土庄町  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer's profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/

写真展でのトークショーに参加。

写真を通して小豆島のいまを伝えるプロジェクト「小豆島カメラ」。
本格的な活動をスタートしてもうすぐ半年になります。

たった半年ですが、この活動を通してたくさんの人と知り合いました。
Tシャツやカメラストラップを制作するにあたって知り合った
島外のイラストレーターさんやデザイナーさん。
撮影をしていて仲良くなった地元のおっちゃんやおばちゃん。
カメラを通してほんとにいろんな人とつながっていきます。

現在開催中の小豆島カメラ写真展。土庄町の迷路のまち・陣屋跡で。見に来てくれた地元の方と地元ネタで盛りあがる。

迷路のまち・陣屋跡は、西光寺の参道沿いにあります。ふらっと立ち寄ったり、外の展示を見たり。

そして今回もまた嬉しいご縁。
東京を拠点に活動するフォトジャーナリストであり
ライターであるエバレット・ブラウンさん。
エバレットさんは現在小豆島のMeiPAM 02というギャラリーで
時代を超える情景」と題した企画展を開催しています。
その会場でのエバレットさんのトークショーに
小豆島カメラも参加させていただきました。

エバレット・ブラウンさん(写真左)は、千葉県いすみ市で古民家を再生させ、宿泊施設やカフェを併設する「ブラウンズフィールド」を主宰していらっしゃいます。

小豆島在住の妖怪絵師、柳生忠平さん(左から3番目)もエバレットさんと一緒にトークショーに参加。

約25年前から日本で暮らしているエバレットさんは、
日本の生活や風習、その根底にある自然や風土、精神性などについて考え、
その風景や人々の暮らしをカメラに収められています。
今回の企画展にあわせて小豆島にも数日間滞在され、
祭りや古民具を撮影されていました。

今回トークショーでは、カメラを通してどう小豆島を見るのか、
そしてどう切り取るか。そんなことを話しました。
エバレットさんは、湿板カメラという昔のカメラで、
時代を超えて存在し続ける風景や文化を。
私たち小豆島カメラは、ミラーレス一眼カメラという現代のカメラで、
いまの小豆島を。
その写真の雰囲気や切り取り方は違えど、
「小豆島では伝統や文化が非日常的なものでなく、
日常の暮らしの中に自然と残り続けている」
そう感じるのは同じでした。

エバレットさんは、11歳の頃に家族旅行で写真係となったことがカメラとの出会いだそう。

島内の写真好きの方々、島外からエバレットさんに会いに来られた方などたくさんの方がいらっしゃいました。

「農村歌舞伎は非日常的なものでなく、演者も友だちのお父さんだったりすごく身近なもの」と話す小豆島カメラの古川絵里子さん。

「まずは1日1枚の写真更新を1年間続けます。その積み重ねが将来的にはアーカイブとして残れば」と話す太田有紀さん。

エバレットさんの写真展「時代を超える情景」は、2014年10月13日(月)まで開催中です。

カメラを通して、世界のいろんな人たちと繋がっていく。
そこでまた新たな刺激をもらい、
自分たちの暮らし方、暮らす場所を見つめなおし、その写真を撮る。
また撮りたい小豆島が増えました。

さて、今日もカメラを持って小豆島のいまを撮りに行ってきます。

information


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MeiPAM

住所 香川県小豆郡土庄町甲405
TEL 0879-62-0221
開館時間 10:00~18:00(水曜休館)
http://meipam.net/

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HOMEMAKERS

住所 香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間 金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/

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