連載
posted:2014.6.23 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
6月上旬、梅の季節です。
今年も友人たちに手伝ってもらって梅の収穫作業をしました。
うちの畑には、お祖父ちゃんの残してくれた梅の木があります。
狭い段々畑の中に、ダイダイやキンカンなどの柑橘と一緒に梅やスモモの木が数本。
これはほんとにありがたいことで、果樹は実をつけるようになるまで時間がかかる。
それこそ「桃栗三年、柿八年」というように数年単位。
実をつける果樹がすでにあるってことはとてもありがたく、
里山にとって貴重な資産なんじゃないかなとよく思う。
去年は私たちにとっても初めての収穫作業だったので、
友人たち数人を誘って「梅の収穫祭」という感じでワイワイ収穫。
今年もそんなふうにやりたかったのですが、天気と他の畑作業との関係で断念。
雨の中でのガチの収穫作業となりました(笑)。
まだ青い梅。
うちでは完熟まで待たずにこの青い状態で収穫。
遠くからみると実と葉の色が一緒でたくさんついているようには見えないけど、
いざ近寄って見てみるとあるある!
葉っぱの中にわさわさなってる。
ニヤニヤしながらひとつずつ収穫。
実を採るっていうのはほんとに幸せで没頭する作業。
オリーブ収穫のときにも感じたけど、
子どもの頃にどんぐりを拾い集めたときの気持ちと似てる。
収穫後は傷がついているものをよけて、サイズを分けて出荷の準備。
これまたありがたいことに、たくさんの友人や知人が梅を楽しみにしてくれてる。
ダンボールに詰めて発送した梅ちゃんたち。
届いた梅をさっそく皆が梅干しや梅酒、梅シロップに加工し、
その写真をFacebookなどにあげてくれる。
その写真を見ると、なんとも言えないうれしい気持ちになる。
私たちも残った梅を使って、家やカフェ用に梅の仕込み。
丁寧に洗って、拭いて、乾かして、ヘタを取って。
以前の私はこういう作業が苦手だったし、そういう時間を作ろうともしなかったけど、
いまはこういう作業がたまらなくいい。
いろは(娘)も一緒に黙々と梅仕事。
という感じで今年の梅収穫は終わり、梅仕事も終盤。
来年は皆を呼んで、ワイワイと梅収穫と梅仕事ができるといいなと思います。
information
HOMEMAKERS
住所 香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間 金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/
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