連載
posted:2014.6.16 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
小豆島で暮らすようになって嬉しいなと思うことのひとつ、
それは国産のレモンが身近にあること。
国産というか庭産というか(笑)。
うちの庭にもお祖父ちゃんが残してくれたレモンの木があって、
引っ越してきた秋にはすでにレモンがなっていました。
小豆島は本当に柑橘が豊富。
レモンの木が普通に道端に植えられてたりして、思わず採りたくなる。
近所の人からもレモンをおすそ分けしてもらったり。
それくらいレモンは身近な存在。
雨が少なく日照時間の多い島の気候は、柑橘が育つのに適してるんだろうな。
そんなレモンを使って、いま新たな商品をつくろうとしているのが、
友人の「i’s Life」の堤祐也さん。
小豆島で栽培しているレモンを使って新たな調味料を試作。
先日、うちで島の友人たちと試食会をしました。
露地で栽培しているレモンが収穫できるのは、
小豆島では12月頃から5月頃までの約半年間。
農作物の難しいところは、工業製品みたいに通年同じように生産できるわけじゃなくて、
限られたシーズンしかつくれない。
さらに収穫したあとは長くもたないものが多く、販売できる期間が限られる。
だからこうやって加工することで、育てたレモンを無駄なくいかすことができて、
収穫シーズン以外でも販売できるようになる。
試食会では、肉料理、魚料理、サラダ、お素麺などいろんなものにかけて味をみました。
試食会という名のおいしい小豆島ごはん会だったような気も(笑)。
食べながらあーだこーだと意見を言い合い、もう少し改良することに。
新しい商品をつくるのにはとても時間がかかる。
食品ならその味はもちろん、使う食材、保存期間のことも考えないといけない。
そして、中身が完成してもパッケージや売り方までやることはたくさんある。
大変だけど、この過程はとても楽しくワクワクする。
自分たちの手で新しい商品を生み出してる感がたまらない。
この新たなレモンの加工品が商品になるかどうかはまだわかりません。
近いうちにどこかのお店で見かけることを楽しみにしています。
information
HOMEMAKERS
住所 香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間 金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/
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