連載
posted:2014.3.3 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が異様に強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家を改装し、カフェをオープン。
http://homemakers.jp/
credit
撮影:大塚一歩
2014年2月22日、ようやく私たちのお店がオープンしました。
小豆島の肥土山(ひとやま)という集落の奥のほうにある農村民家を改修した
HOMEMAKERSというカフェです。
オープンのお知らせは、主にFacebookやTwitterなどのSNS、
この「小豆島日記」などWebで。
チラシなどは配布なし(作成して配布する余裕がなかっただけです……)。
あと、実は半年くらい前から地元のテレビ局さんが取材に来てくださり、
その放送がオープン前日の夕方のニュースで。
当日はとてもいい天気で、澄み渡る青い空。
そんな中、朝からたくさんのお花や植物、お菓子が届きました。
以前勤めていた会社の方や、名古屋時代からの友人たち。
小豆島に来てから知り合いになった方々。
私たちのお店のオープンを気にかけてくれる方がこんなにもいるんだなあと思うだけで、
本当にありがたく嬉しくなりました。
オープンの11時を過ぎ、あれ、お客さん来ない……。
うーん、お知らせが足りなかったかなと少し不安になっていると、
ちらほらとお客さんが!
そして席が次々と埋まり、チキンカレーとコーヒーのご注文。
この日も、1週前のプレオープンの時と同様、
島の友人たちにホールやキッチンのお手伝いをしてもらいました。
本当にありがたいことに、みな無給で手伝ってくれました。
私たちが返せたのは、まかないのカレーとお野菜とお菓子くらい。
来週からはたくちゃん(夫)と私のふたりで
お店をまわしていくんだなと思うとかなり不安……。
慣れていくしかないですね。
お店を開ける時、もちろん自分たちの力だけでやる人もいると思うけど、
ここにはそれを助けてくれる、盛り上げてくれる人たちがたくさんいます。
お手伝いもそうだし、ひざ掛けやオリーブの木でつくったカトラリー置きなど
自分たちで揃えられなかったものを贈ってくれる人がいたり。
店に飾る素敵なイラストもいただいたりしました。
そして、オープンという日にわざわざ来てくださった皆さまも。
これからも素直に甘えつつ、私たちも皆さまに少しずつご恩を返していかないと。
お店を開けるということは、まわりの人へのありがたい気持ちで
いっぱいになる瞬間なんだなとしみじみ思いました。
information
HOMEMAKERS
住所 香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間 土曜(喫茶のみ)13:00〜17:00(L.O. 16:00)
日曜(喫茶&カレー)11:00〜17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/
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