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地元民が愛する吉祥寺のコロッケ、
旬のハタハタ、
実家で食べるおいしい料理と酒。
「ごちそう」といえば何?

このまちのくらしとけしき
vol.055

posted:2023.2.25   from:全国(秋田、山形、東京、新潟)  genre:暮らしと移住 / 食・グルメ

〈 この連載・企画は… 〉  毎月コロカル編集部からテーマを出し、
日本各地で活動している地域おこし協力隊の方から集まった写真とメッセージを紹介していきます。
その土地ならではのものだったり、自分の暮らしと変わらないものだったり……。
どんな暮らしをしてどんな景色を見ているのか、ちょっと覗いてみませんか?

photo & text

Momo*Kinari, Saki Kunishige, Etsuko Saito

Momo*Kinari/國重咲季/齋藤悦子

今月のテーマ 「ごちそう」

ひと言に「ごちそう」と言っても
いつも食べているけど大好きなものや、
季節のおいしい食材、誰かの手料理などなど、思い出すものは人それぞれ。

今回は全国にお住まいのみなさんに
「ごちそう」をテーマにおいしいものをリサーチしてみました。

家族が集まるイベントが多いこの時期、
おいしいものを食べた人も少なくないはず。
みなさんが「ごちそう」と聞いて思い出すものは何ですか?

【東京都武蔵野市】
人気グルメの裏に隠れた名物あり!素材にこだわったお総菜とは?

東京・武蔵野市にある吉祥寺はグルメタウンの一面を持っていて、
話題のグルメやスイーツのお店が代わる代わるオープンしています。
店の入れ替わりが激しい激戦区のなかで、
流行りのグルメに負けない、吉祥寺名物があります。

「元祖 丸メンチカツ」目当ての行列が絶えない。

「元祖 丸メンチカツ」目当ての行列が絶えない。

なかでも、黒毛和牛専門店の〈吉祥寺 さとう〉の「元祖 丸メンチカツ」は
テレビや雑誌にもたくさん登場している吉祥寺名物の代表格。
そんな「丸メンチカツ」人気の裏に隠れた名物があるんです。

NHK大河ドラマ『天地人』をはじめ、数々の映画やドラマ、イベントの題字を手がける書道家・武田双雲氏がロゴをデザインした袋。

NHK大河ドラマ『天地人』をはじめ、数々の映画やドラマ、イベントの題字を手がける書道家・武田双雲氏がロゴをデザインした袋。

それは「コロッケ(180円)」。
同店の初代が修業していた洋食店のレシピでつくったこだわりの逸品。
「コロッケのほうが好き!」という地元民も多く、
隠れた人気商品なのです。

コロッケ

ひと口食べるとじゃがいものゴロゴロ感としっとりなめらかな舌触りが楽しめます。

ひと口食べるとじゃがいものゴロゴロ感としっとりなめらかな舌触りが楽しめます。

メンチカツと違い、行列に並ばずに購入できるので
タイミングが合えば揚げたてのコロッケが購入できます。
国産の素材にこだわったコロッケはまさに「ごちそう」。
ソースをつけずに、そのままパクッ!
じゃがいもの甘みとお肉のジューシーな味わいが口いっぱいに広がります。
吉祥寺を訪れたら、ぜひ〈吉祥寺さとう〉のコロッケも味わってみてくださいね。

information

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吉祥寺さとう

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8

TEL:0422-21-6464

営業時間:10:00~19:00(コロッケの販売は10:00〜、メンチカツの販売は10:30〜)

定休日:年始のみ

Web:吉祥寺さとう

photo & text

Momo*Kinari きなり・もも

ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。 国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 Twitter:@Momo_kinari

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【秋田県にかほ市】
後世にも残したい「神さまからの贈りもの」といわれている魚

秋田で「これを食べないと年を越せない」というほど
暮らしに根づいている食べ物、ハタハタ。
毎年11月頃から産卵のために海岸付近に近寄ってくるハタハタは、
寒さが厳しく、食料が不足する冬の前にとれることから、
神さまからの贈りものだといわれていて、
漢字で「鰰」と記すとのいわれもあります。

港

海に面したにかほ市でも、冬はひときわ港が賑わいます。
大漁になると知り合いから分けてもらうこともあって、
この地域に住む人からは「ハタハタは買ったことがない」という話も聞きます。
焼き、煮つけ、唐揚げなど、さまざまな調理法で食べられるほか、
郷土料理のハタハタ寿司も外せません。
わたしが今年食べたのは「湯上げ」という郷土料理。
新鮮なハタハタを昆布出汁で煮て、
ポン酢で食べるというシンプルなものですが、
ふっくらと脂ののった身を味わうにはぴったりでした。

昆布出汁でじっくりつくる「湯上げ」。

昆布出汁でじっくりつくる「湯上げ」。

冬の風物詩として、その訪れを今か今かと待たれるハタハタですが、
近年は不漁が続いています。
海水温の上昇、産卵数の減少など、
さまざまな原因が囁かれていますが、
住民からは「いつかハタハタが食べられなくなるかも?」
という不安の声も聞かれます。
不漁のためにこれまで以上に「ごちそう」になってしまったハタハタ。
これからも大切に食べ繋いでいきたいです。

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國重咲季 くにしげ・さき

京都府出身。秋田県の大学に進学したことを機に、東北各地の1次産業の現場を訪ねるようになる。卒業後は企業に勤めて東京で暮らした後、にかほ市で閉校になった小学校の利活用事業「にかほのほかに」に携わるべく秋田にAターン。地域で受け継がれてきた暮らしを学び、自給力を高めることが日々の目標。夢は食べものとエネルギーの自給自足。

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【新潟県南魚沼市・山形県鶴岡市】
年末年始に食べたい、実家ごはんとおすすめ酒

年末年始の醍醐味、“食っちゃ寝生活”。
このときだけ出てくるごちそうをつまみにおいしいお酒を飲んで寝る。
そんな時間を心待ちにしていた方も少なくないのではないでしょうか。

今年は山形県で過ごした私。
いつも担当している新潟エリアを飛び出して、
山形県庄内地方のごちそうもご紹介したいと思います。

そして新潟のごちそうは、地元南魚沼市のお友だちに頼んで写真を撮ってもらいました。

年越し煮物

南魚沼市に住む友人が撮影してくれた年越し煮物。
鮭の氷頭(ひず)が入った昆布巻きと地元の野菜が味の決め手です。
子どもの頃からの大好物なんだそうです。

あまんだれ

こちらは「あまんだれ」という魚沼地方で採れる
天然きのこがたっぷり入ったけんちん汁。
あまんだれのシャキシャキとした歯応えとむらさき醤油の味つけが最高!

納豆汁

納豆汁

こちらは、山形県鶴岡市の大晦日の定番料理、納豆汁。
形がなくなるまですり潰した納豆と
「もだし」という庄内地方でよく食べられているきのこ、
山形の伝統野菜の「いもがら」などが入ったお味噌汁。
ドロッとした食感で美味。

鶴岡市に住む義姉作の煮しめもいただきました。

鶴岡市に住む義姉作の煮しめもいただきました。

そしてそして、この年末年始に味わって
すごく気に入ったお酒もふたつご紹介します。

〈さわやかレモンサワーの素〉(720ml) 980円。

〈さわやかレモンサワーの素〉(720ml) 980円。

山形県酒田市にある酒造メーカー〈金龍〉の〈さわやかレモンサワーの素〉。
レモンを存分に感じることができて、
甘くなく、ちょうどいい酸味が絶品でした!!

山形県酒田市〈盾の川酒造〉の〈ヨー子〉(720ml)1980円。

山形県酒田市〈盾の川酒造〉の〈ヨー子〉(720ml)1980円。

ビール、焼酎、日本酒に飽きてきた頃、
ヨーグルトと日本酒をミックスしたリキュール〈ヨー子〉があったら
幸福度アップ間違いなしです。
ボトルのデザインも素敵。

それぞれの地域、それぞれの家庭のごちそうって
やっぱりいいものですね。

information

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金龍

Web:金龍

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盾の川酒造

profile

齋藤悦子 さいとう・えつこ

新潟在住のフリーライター。しばらく勤め人でしたが、ひょんなことからライターの道へ。南魚沼市→新潟市→阿賀町→新潟市と県内を転居する生活をしています。寝るのが大好き、朝が苦手、スノーボードとたまに登山、ラジオとエッセイとレモンチューハイが好き。
Instagram:@suzuki_epi/

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