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学童保育がない…?
移住先での子育てで直面した、
悩ましい問題|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.024

Page 2

娘の小学校入学前のタイミングで移住

回、妻が「移住のリアル」として、
この半年の娘の様子について書きました。
お伝えしたように、移住当初は少なからず不安定だった娘も、
いまではこちらに暮らし始めてからできた友人家族の支えのおかげもあり、
下田暮らしを楽しんでいます。

ありがたいことに友人家族とは、娘同士、妻同士、夫同士、
それぞれが気が合い家族ぐるみで仲良くさせてもらっています。
ふたりのお兄ちゃんも娘をかわいがってくれて、
兄弟のいない娘にとっては頼れる兄貴たちができたようでうれしそうです。

先日は東京で一緒に暮らしていた義姉家族と
その友だち家族が遊びに来ました。

小さな美女たちに囲まれて至福の足湯。姪とその友だちは東京っ子。娘は元東京っ子、いま下田っ子。下田の友だちは生粋の下田っ子。初めて会う子どもたちがあっという間に打ち解けて、あっという間に喧嘩して、あっという間に仲直りして。振り回される僕……。

帰ったあとにまた寂しくなって、
それがきっかけで不安定になってしまうのでは? 
と心配になりましたが(三重で3か月暮らしたときにはそれがきっかけで
一度、移住を考え直したという経緯があります。→vol.10)、
姪たちを駅で見送ったあとに下田の友だちと楽しそうに遊んでいるのを見て
「あ、娘は下田っ子になったんだ」と確信しました。

歩いて行けるくらいの近所に同い年で気が合う友だちがいる。子どもの少ない地方への移住では確率的にはかなり少ないと思います。下調べのしようもありませんし……。でもいたのです! 幸運としか言いようがありません。

子どもは大人よりも感覚的に物事を判断します。
移住先を気に入るか否かというのは、移住してみないとわかりません。
わが家の移住にとって、大きなハードルが
クリアできたと思えるほどの出来事でした。
本当にほっとしています。

そんな娘、来春にはめでたく小学生になります。
親バカの僕は、娘がランドセルを背負って登校する姿を妄想するだけで
にやにやしたり泣けてきたり、おかしなことになっています。

姪とランドセルを見に行きました。ひとつ屋根の下で育ったふたりが別のまちの別々の小学校に行く、その決断が正しいのか? 随分と悩みました。でも、答えの出ない問いに悩み行動しないより、行動してだめならそのときまた考えよう、そう思い移住を決断しました。

娘が入学する予定の小学校は全校で100人程度、
1学年1クラスで1クラス20人にも満たない小さな学校です。
もちろん環境は大きく変わるのですが、
クラスの人数もいまの保育園と同じくらい、
その中には園で同じクラスだった子もいます。
まったく未知の環境というわけではありません。

先日行われた園の運動会。東京では園庭が狭かったので近くの小学校の校庭を間借りしてましたが、こちらでは広い園庭で開催。こんなのびのびとした雰囲気がよかったのか、こういったことも下田を気に入る大きな要因のひとつになったようです。夕食のときは今日の園での出来事をうれしそうに話しています。

SNSの普及にともない、子どもたちの人間関係も
いままで以上複雑になってきているようです。
そんな状況のなか、娘の性格を考えると、1学年何クラスもあるような
大規模な学校でやっていくというのがイメージしにくく、
人数の少ない学校で学ばせたいと思っていました。
(もちろん大規模な学校が合うタイプの子もいると思います)

かといって、1学年数人というような小さすぎる規模の学校も寂しそうです。
全校100人ほどの学校は、娘にとってちょうどよい規模ではと
勝手に感じています。

また、小学校にあがってからの転校は負担が大きいと考えていたこともあり、
小学校にあがる前の、このタイミングで移住を決断しました。

そうして移住して半年が過ぎ、お伝えした通り、
いまでは娘の気持ちも安定してきたのです。

学校の規模の面でも移住のタイミングの面でもうまくいったといえます。
いろいろとあったけど、なかなかうまくいっているのでは、わが家の移住……
なんて思いながら、下田市の小学校、教育関連の情報を
集めていたそのとき、悩ましい問題に直面してしまいました。
なかなか一筋縄ではいかないものです……。