築200年の古民家を
飲食店&陶芸工房にセルフリノベ。
一番つらかった作業は?
移住者のつくる小さなお店 したたむ vol.3

静岡県掛川市の山間での暮らしを始めて4年目、
料理人の夫と陶芸家の妻による、ごはん屋さんと陶芸工房〈したたむ〉。
完全予約制のランチ営業のみで、Instagramで1か月分の予約を開始すると
すぐに埋まってしまい、キャンセル待ちができるほどの人気店です。
車でしか行けない山奥にあり、決して利便性の良い立地ではないものの、
ここまでの人気店に成長したのはなぜなのか、本連載を通してひも解いていきます。
前回まで、飲食店を開こうと考えたきっかけや、お店を出すための土地探し、
資金調達について書いてくれました。
今回は、料理人の夫・奥田夏樹(おくだ なつき)さんが、
セルフリノベーションの計画について振り返ります。

陶芸家の妻・哲子さんと、料理人の夫・夏樹さん。
大まかな時系列を整理

かくして都会住まいの私たちが掛川の山奥で小銭を握りしめ歩き出したわけですが
ここでざっくりと、これまでどんな流れだったのかを書き出してみました。
2016年 2月…仕事の休暇を利用して物件探しを開始
2017年 5月…認定NPO法人ふるさと回帰支援センターへ登録
2018年 8月…建築設計事務所〈E4 inc.〉の金子さんから物件紹介の連絡をもらう
2018年 9月…物件の初内見
2018年 11月…物件契約、大工仕事(土間打ち、躯体に関わる作業の施行)
2019年 7月…引越し、セルフリノベスタート
2020年 6月…したたむ OPEN
物件の契約後から、物件を紹介してくださった〈E4 inc.〉の金子さんと
リフォームについての打ち合わせを重ねていくことになります。
最初に金子さんに言われたのは、こんなことでした。
「家に関係していなくてもいいので、いいなと思うもの、気になるものの画像を
とにかくたくさん集めて、それをすべて見せてほしい」
なるほどな、と思ったのをよく覚えています。
私たちの「好き」という感覚的なものが金子さんとの間で共有されることで、
精度の高いプランやアイデアを提案できるようになる、合理的な手法だと感じました。
また、「できる限り自分たちでリノベーションしたい」というこちらの要望を踏まえて
金子さんと打ち合わせを重ねるなかで、イメージを具体的にしていき、
現実的な落としどころを見つけてもらいました。

上が提案してもらった改修案の平面図です。
この物件、先住者の方がすでに大がかりなリフォームをしており、
最初の古民家のかたちからだいぶ改造された状態で引き渡されました。
credit
予約はInstagramより。
https://www.instagram.com/_sitatamu_/


