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DIYの聖地!?
日本唯一の大工道具の博物館
〈竹中大工道具館〉

CLASS KOBE - CLASSな神戸の物語 -
vol.016

posted:2016.3.16   from:兵庫県神戸市  genre:暮らしと移住 / 旅行

sponsored by 神戸市

〈 この連載・企画は… 〉  旅するように暮らす、暮らすように旅する。それができるのが神戸の魅力。
ブックレット『CLASS KOBE』で紹介した場所、そして、オリジナル記事も加えた、
神戸の暮らしを訪ねたくなるコロカルの神戸案内です。

credit

文:左近智子(glass)
Supported by 神戸市

1000点の道具や原寸大の建築模型を展示

新幹線が発着する新神戸駅から歩いて行ける閑静な場所に、
ちょっと変わったミュージアムがあるのをご存じですか? 
それが日本で唯一、大工道具の専門博物館である〈竹中大工道具館〉です。
こちらは手道具としての大工道具を収集、保存、研究、展示している博物館で、
日本の木造建築を支えてきた工匠の技と心を後世に伝えることを目的に設立されました。

豊かな自然が溢れる竹中大工道具館。大工道具を専門として展示しているのは、日本でココだけ。

2014年10月の大幅なリニューアルに伴い、自然あふれる現在の場所に移転。
これまで集めてきた約3万点の中から約1000点の道具を選び抜き、
大工道具の歴史や種類だけでなく、
「棟梁に学ぶ」などのテーマに分かれた7つのコーナーで、
道具との出会いを演出してくれています。
木造建築の歴史を大工道具と一緒に紐解くコーナーや、
まだまだ日本に残る手仕事の伝統美など、
展示はとにかく見どころがたくさんあるのですが、
7メートル以上の高さを誇る原寸大の唐招提寺金堂(とうしょうだいじこんどう)や、
丁寧で繊細な数寄屋造りを見ることができるスケルトン茶室など、
個性的な展示は特に注目です。

重要文化財である、大徳寺玉林院蓑庵がモデルとなった、スケルトン茶室。その細やかな造りに感動。

木の香りをかいだり、実際に触れることができるハンズオン展示も、
見どころのひとつ。近年日本ではDIYブームも起きていますから、
ここを訪れてさまざまな展示にふれれば、新たなインスピレーションだって、
泉のように湧いてくるかも知れません。
館内では、大工道具に親しんでほしいという思いから新設された木工室で、
大工による実演や工作など体験型のイベントなどを
定期的に開催している点も気になるところ。

こちらの木工室では、ノコギリやカンナを実際に使用して工作するワークショップなど多数開催しています(詳細はHPにて)。

なんでも便利になった現代ですが、ものづくりの心を大切にしている大工道具館で、
後世に伝えたい手仕事のすばらしさを体感してみてはいかがでしょう。

1階ロビーの天井は天然の無垢材を使った伝統の舟底天井。ロビーは構造技術を生かし、内部に柱のない空間を実現。

information

map

竹中大工道具館

住所:兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1

TEL:078-242-0216

営業時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)

定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

http://dougukan.jp

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