連載
posted:2025.10.9 from:大阪府 genre:食・グルメ
〈 この連載・企画は… 〉
郷土料理やB級グルメ、旬の食材を使った料理など、
日本全国にはさまざまなローカルフードが点在しています。
各地にある美味しいものを求めて、コロカル編集部があちこち巡りました。
その土地を訪れる前に、ぜひチェックしてみてください。
Profile
Nobuhiro Sugie
日本全国に点在する郷土料理やB級グルメ、旬の食材を使った料理など、コロカル編集部があちこち巡り、おすすめを見つけました。
今回は編集長Sが、大阪府に行ったら食べてほしいグルメ5軒をご紹介します。
東京在住約35年超となっても、東京タワーを見るたびに写真を撮ってしまいます。なにしろタワー好きなもので。大阪に行ったなら、そうです、通天閣。駆け込み万博で旅した際に、タワー好きのためのベスト通天閣撮影スポットを見つけました!万博会場へのアクセスも考えて宿泊先に選んだ〈OMO7大阪(おも) by 星野リゾート〉。チェックインをして、部屋に入ると、なななんと、窓の外に通天閣ドーンっ!夕方と夜のお姿を拝顔。ご利益ご利益。
このホテルを選んだ理由のもう一つの理由は、大阪で一番愛している居酒屋にもアクセスがいいこと。その居酒屋の話は、のちほどにするとして、このホテルの朝食で食べたモーニングセットが、THE 大阪、強烈体験でした。そのメニュー名は「クロックマダム」ならぬ「クロックおかん」。「クロックムッシュ」に厚焼き玉子を乗っけて、お好み焼き風にソースがかかった、パンチのある一品。パワフルな大阪の旅を後押ししてくれる、美味し楽し元気な朝食です。
居酒屋好きと自称するならば、聞いたことがあるはず、名店〈スタンドアサヒ〉。必ず頼むべきは「炊き合わせ」。シンプルに見えるけれども、ひとつの鍋で一緒に煮るのではなく、それぞれの素材に分けて炊き分ける、とても丁寧で滋味深い味。焼き鳥、エビフライ、とんかつ、お造り、うなぎ……、メニューを見ているだけで、目が泳ぎまくりますが、もうひとつ絶対に頼んでほしいマイ・フェイバリットが「さばからまぶし」。上方の古典落語『上燗屋』にも登場する「からまぶし」。〈スタンドアサヒ〉はきずし(しめ鯖)におからをまぶしたもので、ビールのアテに、日本酒のアテに、永遠に食べたい、食べてほしい。いつもおかわりします。大阪という言葉を聞くと、いつも思うのは「からまぶし」のこと。
地の利がない地域を旅するときは、そこに住む食いしん坊にまずは尋ねるのが常道。編集者の友人に連絡をして、〈スタンドアサヒ〉のあとに巡ったのは〈酒と肴 えの木〉。おいしいシュウマイがあると聞いて、伺ったものの、その日はSOLD OUT。その代わりに頼んだのが「玉せん」。このB級感が、二軒目にぴったり。朝食べた「クロックおかん」にもつながる、大阪の味。彼らに教えてもらった、もうひとつのいい店が〈自家製粉石臼挽きうどん 青空blue〉。大阪は、そばよりうどんがイメージなのですが……。見た目は、うどんのようなそばのような。でも、小麦の香ばしさと食べごたえは、間違いのないうどん。メニュー構成がおもしろく、近所にあったら、毎日通いたいと思えるお店です(大阪行くたび、伺っています)。
〈サンボア バー〉は、大阪、神戸、大阪、京都、東京にものれん分けされ、2018年に100周年を迎えたバー。会社のある銀座にもあるのですが、関西にいると足が向いてしまう老舗。〈梅田サンボア〉のカウンターは立ち飲み。カウンターの肘置きにもたれかかって、氷無しハイボールを一杯二杯……。気持ち良き、大阪の夜がこっくりとふけていくのです。
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