土と対話するように。
「手びねり」で器をつくる、元浪窯の陶芸教室。
土間の空気を思わせるその教室では、
皿、花器、壺、人形など生徒それぞれが思い思いの作品と向き合っていた。
まずは土を練るところから。体重をかけて空気を抜いていき土を切って確認する。
土の準備ができたらいよいよかたちづくる。


大まかに成型し徐々に細部まで、土と対話するように。
少し乾いてから「削り」に。器具を使い形をイメージに近づけ、その後やすりで仕上げる。
そして「素焼き」、釉薬をかけて「本焼き」。
本焼きは18時間ほど焼き、2日かけて冷やす。こうした一連の工程を経てでき上がる。
自分の作った器で食事をいただくことの幸せと、その贅沢さ。
器をつくるとは、生きるために食べる、
その食べ物を盛り(お供えし)感謝することが始まりだったのかもしれない。

「陶芸は自己表現のひとつ。土に向かうのはエンドレスで面白い」と川浪さんは話してくれた。
ある人は陶芸をしていると開放されると言った。
土と向き合うとは、自分を開放し知らない自分を発見する作業なのかもしれない。
手をかけ土を知れば知るほど愛着もわいてくる。自分と向き合うとは時に楽しく時に辛い。
器を知る。自分という未知の世界を知る手段の1つでもあるのだろう。
