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手びねりで器づくりを体験
「元浪窯」

おでかけコロカル|伊豆大島編

posted:2014.2.7   from:東京都大島町  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

writer's profile

TO-ON

トウオンデザイン

デザイン活動の傍ら伊豆大島でフリーペーパー『12class』の発行やコミュニティスペース『kichi』を運営。今の伊豆大島を発信している。「トウオン(to-on)」は即ち「島音」と記す。
http://to-on.info

土と対話するように。

「手びねり」で器をつくる、元浪窯の陶芸教室。
土間の空気を思わせるその教室では、
皿、花器、壺、人形など生徒それぞれが思い思いの作品と向き合っていた。
まずは土を練るところから。体重をかけて空気を抜いていき土を切って確認する。
土の準備ができたらいよいよかたちづくる。

大まかに成型し徐々に細部まで、土と対話するように。
少し乾いてから「削り」に。器具を使い形をイメージに近づけ、その後やすりで仕上げる。
そして「素焼き」、釉薬をかけて「本焼き」。
本焼きは18時間ほど焼き、2日かけて冷やす。こうした一連の工程を経てでき上がる。
自分の作った器で食事をいただくことの幸せと、その贅沢さ。
器をつくるとは、生きるために食べる、
その食べ物を盛り(お供えし)感謝することが始まりだったのかもしれない。

「陶芸は自己表現のひとつ。土に向かうのはエンドレスで面白い」と川浪さんは話してくれた。
ある人は陶芸をしていると開放されると言った。
土と向き合うとは、自分を開放し知らない自分を発見する作業なのかもしれない。
手をかけ土を知れば知るほど愛着もわいてくる。自分と向き合うとは時に楽しく時に辛い。
器を知る。自分という未知の世界を知る手段の1つでもあるのだろう。

information

map

元浪窯

住所 東京都大島町元町ではらい417-9
電話 04992-2-3361
※陶芸体験ご希望の方は、お電話でお問い合わせください。

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