odekake
posted:2013.11.28 from:広島県 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
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せとうち
ディスカバーリンクせとうちは、新たなまちの魅力を観光へとつなげ、まちに事業と雇用を創出し、せとうちの未来を育てていくことを目的としています。歴史的建造物を再生し、暮らすように愉しむ空間を提案する“町家宿プロジェクト”や、世界共通言語のデニムで広島県備後地方の繊維業を活性化させる“尾道デニムプロジェクト”、自由な学びの場を展開する“尾道自由大学”など、多様な切り口のプロジェクトを展開しています。
http://www.dlsetouchi.com
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text:まやはらとみこ
JR尾道駅から徒歩5分。
おのみち本通り商店街のアーケードを入っていくと、右手に見えてくる風情ある建物。
それが、尾道に数ある老舗のひとつ「桂馬蒲鉾商店」だ。
桂馬の屋号は、初代・村上桂造氏の名前の一文字”桂”と、氏の干支である”馬”を合わせたもの。
また、将棋を趣味とした初代が数ある駒の中でも個性的な動きをする桂馬を好み、
「桂馬のように控え目だが存在感のある店でありたい」との想いも込められているのだそう。
毎朝4時、瀬戸内以西の底引き網で水揚げされた鮮度抜群の魚がお店に届く。
これらを、蒲鉾の種類や季節により熟練の職人技で配分を調整しながら、
やさしく上品な味に仕上げていく。だからこそ生まれるしなやかな弾力と、
噛めば噛むほど口の中で広がる旨味。
わさび醤油ではなく「オリーブオイルを付けて」という新しい食べ方の提案に驚きつつも、
桂馬の蒲鉾に合うものをとことん追求したというだけあり、これが相性ピッタリ!
オリーブオイルも店内で販売中だ。
尾道の手土産としてだけでなく、地元の人々に長く愛されている理由は、
「魚本来の味を活かしきる」、「化学調味料や合成保存料は使わない」、
「天然昆布の出汁と天塩での調味」、「季節にこだわり、四季折々に美しい蒲鉾」、
「毎朝の手づくりの蒲鉾」という初代から伝承され続けているこだわりにある。
スーパーなどに並ぶ食品は濃い味付けのものも多く、
それを食べ続けると素材本来の旨味を感じる味覚が鈍感になるとも言われている。
素朴な味わいだけど、無添加。
故郷・尾道を離れた人たちが、お取り寄せしてでも食べたい「桂馬の蒲鉾」。
それは単なる郷愁ではなく、
こころもからだも“ホンモノ”を求めている証と言えるのかもしれない。
information
桂馬蒲鉾商店
住所 広島県尾道市土堂一丁目9-3
TEL 0848-25-2490
営業時間 9:00〜18:00
定休日 無休(年始:1月1〜5日を除く)
駐車場 15台
http://www.keima-kamaboko.com
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