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大山の麓で芸術に触れる
「植田正治写真美術館」

おでかけコロカル|鳥取編

posted:2013.8.4  from:鳥取県  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

editor’s profile

Kaori Ezawa

江澤香織

えざわ・かおり●神奈川生まれ、東京在住。フリーライター。友人に誘われふらっと訪ねた鳥取の旅で、 その良さに感動し、以後、山陰と深く関わることに。「山陰旅行 クラフト+食めぐり」(マイナビ)著者。 食、旅、クラフト等を通じて、日本文化とものづくりを応援。

credit

撮影:上原朋也
取材協力:鳥取県

大山の麓の広大な自然の中にある写真美術館。

鳥取を代表する名峰、大山(だいせん)。
その麓に、コンクリート打ちっぱなしの、四角い箱のような、現代彫刻のような、
きりりとモダンな建物があります。
世界的にも注目された、鳥取出身の写真家・植田正治の作品が
1万2000点収められている美術館です。
境港に生まれ、山陰を離れることなく、
地元の風景を題材に使った作品を数多く残しました。
特に「砂丘シリーズ」は、植田氏を代表する作品です。
被写体をオブジェのように配置し、その構図の面白さを表現した
演出写真として広く知られていますが、
家族や友人、近所の子ども達などを撮ったものが多く、
親しい人への温かな眼差し、そして植田氏ならではの
ちょっといたずらっぽい、ユーモラスな遊び心が感じられます。

広々と贅沢にスペースを取った館内では、
ゆっくりと落ち着いた気分で作品を鑑賞することができます。
建物の設計は、お隣島根県出身の建築家、高松伸。
建物の形状は植田氏の代表作品「少女四態」をモチーフに設計されています。
スリット状になった隙間からは、晴れた日なら大山が
カメラのファインダーに切り取られたように姿を現し、
水面には「逆さ大山」が浮かび上がります。
山陰地方はお天気が変わりやすく、
なかなか晴れた日が望めなかったりするのですが、
この隙間から大山が見れたら、今日はラッキー、と思っていいかもしれません。

館内には、世界最大級のカメラレンズが設置された映像展示室もあり、
こちらも壁面に「逆さ大山」を映し出しています。
(これも天気の良い日になら!)
室内自体が大きなカメラに見立てられており、
カメラの仕組みを体感することができます。

女性がひとりでふらりと訪ねてきて、何時間も鑑賞していることもあるそうです。
電車を使い、駅から景色を眺めつつ散歩しながら来た、という人もいるそうです。
(駅から結構遠いです!)
県外はもちろん、関西、東京からも訪ねて来る人が多いそうです。
2階には「思い出アルバムコーナー」というのがあって、
自分が撮った写真をプリントしてアルバムに残すことができます。
ここを訪ねた人の写真とコメントがアルバムになって、何冊も並んでいます。
写真を楽しんでもらい、またこの場所に来てもらえるように、という
美術館のささやかな配慮です。

information


map

植田正治写真美術館

住所 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
TEL 0859-39-8000
開館時間 9:00〜17:00 (入館は16:30まで) 火曜休(祝祭日の場合は翌日)
※ 12/1〜2/末日は休館、展示替え期間中は休館
現在展示しているDUNESは9月29日まで
一般1000円 高・大学生600円 小・中学生300円
http://www.japro.com/ueda/
http://www.shojiueda.jp

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