odekake
posted:2013.8.1 from:鳥取県 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
editor’s profile
Kaori Ezawa
江澤香織
えざわ・かおり●神奈川生まれ、東京在住。フリーライター。友人に誘われふらっと訪ねた鳥取の旅で、 その良さに感動し、以後、山陰と深く関わることに。「山陰旅行 クラフト+食めぐり」(マイナビ)著者。 食、旅、クラフト等を通じて、日本文化とものづくりを応援。
credit
撮影:上原朋也
取材協力:鳥取県
赤瓦に白壁土蔵群の町並みが美しい倉吉にて、
古民家を改装した手作りの店舗。
元々は大正時代から続くお菓子屋さんの喫茶室だったそうです。
カラカラ〜と引き戸を開けると、レトロで無国籍な独特の空間が現れます。
古道具を改造して作った不思議なランプがぽんと床に置かれ、
小さな動物の人形がひょっこり棚の脇に座っていて、
テーブルには古い菓子型がオブジェのように飾られています。
店主の石亀さん夫妻は、
奥様の綾子さんがカレー担当、旦那様の政宏さんはコーヒーと雰囲気担当!
といっても政宏さん、元はレコード会社勤務なので、音楽のセンスはばっちり。
そして丁寧に作られたカレーはコクの深い本格的な味。
でも二人とも、インドに行ったことはありません。
では、どうしてインドカレーなの?
実は、綾子さんは家の近くに子どもの頃から憧れていた
好きで好きでたまらなかったインドカレー屋さんがあり、
大学時代より念願叶って働くことができました。
そこで覚えた味が、今ここでカレーを作るときのベースになっています。
鳥取の乳製品会社、白バラ乳業の生クリームと大山バターを使用し、
やはり地元、鹿野の地鶏を贅沢に使ったカレー。
政宏さんが昔から好きで、店をやるならぜひ使いたかったという、
こちらも鳥取の窯元、福光焼の器を使用しています。
カレーには、お手製のアチャール(インドの漬け物)がテーブルに添えられ、
ルーに混ぜて食べると、程よい酸味と野菜の爽やかさが加わって、うまみ倍増!
でも、おいしいなあ、と心から思えるのは、
ほのぼのと温かい夫妻の人柄も含まれているからかもしれません。
コーヒーは、鎌倉のカフェ、ヴィヴモン・ディモンシュの豆と、
屋久島の一湊珈琲焙煎所で政宏さんの先輩が焙煎したという豆の2種類。
豆の味そのものをしっかり引き出す、フレンチプレスで淹れています。
(こちらもお気に入りの福光焼のカップで出しています。)
レトロな風情を漂わせつつ、ちょっとお茶目で愛嬌を感じさせるインテリア。
これが妙に和みます。
しっかりごはんを食べに来るお客様も多いようですが、
コーヒーを飲みに、ただふらっと立ち寄るにもいい店です。
information
夜長茶廊
住所 鳥取県倉吉市西町2698
TEL 0858-22-2083
営業時間11:00〜19:00(19:00 L.O) 月曜休(祝日の場合は翌日火曜休)
http://yonagasarou.com
Feature 特集記事&おすすめ記事