珈琲の薫りの中で、それぞれに過ごす時間。 「Yeti Fazenda」

Yeti Fazendaへ来たら、
まずカウンターに座ってみるのがいい。
店主・打出さんがコーヒーをいれるところを見られるから。

豆が挽かれると一気に薫りが広がる。
いれ方は、円錐型が特徴のコーノ式器具を使ったYeti式。
最初はぽつんぽつんとゆっくり、タイミングを計りながら細く。
豆の膨らみもまんまるでとてもきれい。

「コーヒーはエキスをとって、水で割る。
後は濃さの調整やからね」

打出さんのいれ方は、じっくり丁寧にというよりも、
豆を挽くところからいれ終わるまでが流れの一つという感じで、
とてもスマートなイメージ。何回見ても飽きないのだ。

スペシャリティーコーヒーは、ドリップパックも販売中。

隣りはヴォーリズ建築の、元は農協だった建物。
水路が張りめぐる、町の中の細い道沿いのこの場所にお店ができたのは、
今から1年半ほど前のこと。
かわいらしいカフェとはちょっと違う、
どちらかといえばかっこいい店内は、
お店のイメージカラーの緑の壁が印象的。

打出さんが楽しいとおっしゃるのが豆の焙煎。
お客さんがいるときにはできないので、
閉店後2、3日に1度のペースで2時間ほど行うそう。
お店で使っているのはブタ釜と呼ばれる焙煎機で、
横から見るとブタのしっぽが付いているように見える。
「ぼーっとできる」と聞いていたものの、実際見てみると
時間を計ってメモをして、と忙しそう。
煎り上がると、色や味を確かめてハンドピックをする。

そして気になる人も多いであろう、
お店のキャラクター「イエティくん」。
名前の通り雪男がモチーフで、誕生のきっかけは
子ども店長・ユメジくんのために奥さんが作った人形。
ボロボロになったものの初代もちゃんと残っているそう。
とってもユニークな子ども店長は5歳。
いまでは、子ども店長がさらに一人増え、周りの大人を和ませてくれる。

お店には大きい机の席、奥まったスペースなどいろいろあるので、
思い思いの時間を過ごせる。
豆を買いにくる人、ひとりでコーヒーを飲みにくる人、
親しい人と話をしにくる人。
いろいろな人が同じ空間でそれぞれの時間を過ごす。
よく考えると不思議でとてもおもしろい。
気兼ねなく、ふらりと立ち寄りたくなる場所。
行きつけのコーヒー屋さんになること間違いなしです。