別府の代表的なお菓子 ざぼん漬専門店「三味ざぼん店」

宝石のような輝き。

寒い時期になると、「三味ざぼん店」の厨房には
朝早くから夜遅くまで明かりが灯り、甘酸っぱい爽やかな香りが満ちる。
秋から冬にかけて収穫されるざぼんの実を、砂糖と水飴と水で炊き上げる
ざぼん漬ができるときに漂う香りだ。
ざぼん漬は古くから、別府の代表的なおみやげとして数多く販売されていた。
「昔はたくさん店があったんやけど、いま、専門店はうちくらいやな」
やよい天狗通りにある「三味ざぼん店」のご主人
三見 守(さんみ まもる)さんは2代目。
もともとサラリーマンだったが、定年を前に第二の人生を考えたとき、
両親が残したお店を継ぎたいと思うようになったそうだ。

現在はご夫婦ふたりを中心に娘さんやお孫さんの手を借りて
お店を切り盛りしている。店に立つ奥さんの悦子さんが
「特別なざぼん漬があるけん、味見してみよ」と食べさせてくれた、
宝石のような艶やかなざぼん漬は、その名も「琥珀」。
お父さんの代から継ぎ足してきた、ざぼんのエキスをたっぷり含んだ
濃厚な蜜でできた、ほかのどこにもないざぼん漬なのだという。
ほかにも「べっこう」、「白雪」など、
その名の通りの繊細な色合いのざぼん漬を作り続けている。