odekake
posted:2020.2.21 from:新潟県南魚沼市 genre:旅行
PR 新潟県、ryugon
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
editor’s profile
Yu Ebihara
海老原 悠
えびはら・ゆう●コロカルエディター/ライター。生まれも育ちも埼玉県。地域でユニークな活動をしている人や、暮らしを楽しんでいる人に会いに行ってきます。人との出会いと美味しいものにいざなわれ、西へ東へ全国行脚。
credit
撮影:伊藤徹也
平成の大合併により六日町、大和町、塩沢町の3町が合併して誕生した南魚沼市。
日本随一の米どころ、そして1日の降雪量が1メートルを超える年もある豪雪地です。
このまちのはっきりとした四季は、足を運ぶごとにまた違った魅力を感じさせます。
その旧六日町で数少ない温泉宿だった〈温泉御宿 龍言〉。
2万坪の敷地の中に、文化文政時代(1804〜1829年)の六日町の豪農の館や、
武家屋敷など8つの古民家を移築してつくられ、
重要文化財にも指定された龍言は、多くの著名人や文人から愛され、
近年では将棋の竜王戦の会場としても名を馳せていました。
もともとの宿の姿をベースに歴史を引き継ぎつつ、
雪国の風土や文化、食生活を体験できる旅館としてリノベーションを果たし、
2019年10月にリスタートしたのが〈ryugon〉です。
リノベーションは〈蘆田暢人建築設計事務所〉によって手がけられました。
まずは、その館内をご紹介。
レセプション奥にあるryugonのランドマーク、白い囲炉裏。
吹き抜けの天井は、雪が積もっているときは薄暗く、
晴れた日は木漏れ日のようなやさしい光が射します。
冬の間は火が入り、冷え切った体を緩やかに温めてくれます。
その囲炉裏の奥、昼はウエルカムドリンクや軽食が置かれ、
夜はお酒がいただけるバースペースでは、新潟の地酒はもちろん、
日本全国のクラフトジンや、オリジナルカクテルがいただけます。
食後や風呂上がりのお楽しみに。
ガーデンラウンジで目を惹くインテリアは、
岡山県西粟倉村〈ようび〉がこのryugonのためにつくった
オリジナル造作家具〈snow cover〉。
無垢の板を削り出してつくられた職人の手づくりです。
食事はレストランで。
雪国で昔から受け継がれてきた野山の食材や文化を今に伝える、
伝統料理をベースにしたコース料理〈雪国ガストロノミー〉をいただけます。
龍言の時代から名物だった〈立焼〉と呼ばれる、
レストラン中央の囲炉裏の炭火で焼いた地元食材をメインディッシュとした
和の創作フルコース。
なかでも絶対的な自信があるのは、土鍋で提供される魚沼産コシヒカリ。
精米したて炊きたてのご飯を、多種多様なご飯のお供とともに頬張れば
多幸感で満たされるでしょう。
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部屋は、古き良き龍言の姿を継承する和のしつらえ〈CLASSIC〉と、
〈VILLA SUITE〉と呼ばれるスイートルームの2タイプです。
CLASSICは、長年わたり雪国の暮らしを支えてきた、
文化的価値のある建材をふんだんに継承した和室。
お風呂上がりに寝転んでくつろいだり、
おしゃべりをしたりリラックスできるのも畳の空間ならでは。
無駄を削ぎ落としたシンプルな室内は、
照明を落とし、ほのかな灯りで穏やかな時間を過ごせるよう、
テレビのない空間となっています。
VILLA SUITEは、新生ryugonのシグネチャールーム。
誰の目も気にすることなくのびのびとすごせるプライベート空間で、
広さは55平米から92平米。
庭園を見渡す気持ちのよい景色と無垢の木を生かしたやわらかな質感の室内は、
和風建築の最大の特徴である“風景とのつながり”を生かしています。
各室のテラスには露天風呂が備えられ、
六日町温泉の刺激の少ないアルカリ性単純泉をひいています。
やわらかな湯に浸かりながら、美しい庭園を眺め、
夏は星、冬は雪と四季の移ろいを感じーーと、いつもよりもゆったりとした時間が
過ごせるはずです。
郷土料理のワークショップや山菜、きのこツアーなどの有料アクティビティも用意。
山遊びの達人でもある支配人・小野塚敏之さんがプランニングとガイドを務めます。
四季を通じて楽しめるプランが目白押し。
「雪国の新たな一面を見てもらえたら」と小野塚さん。
なかでも、離れで行われるガストロノミー・ワークショップは、
ryugonならではのアクティビティ。
雪国の伝統的な家庭料理を地元の方から学んでつくり、食す、
ちょっとした料理教室のよう。
地元の方々と会話しながら大きなかまどで調理する体験は、都会では得難いものです。
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「宿で過ごすのもいいですが、
せっかく魚沼にお越しいただいたのであれば、まち歩きもぜひ」
という小野塚さんの勧めでまちに出れば、
雪国の食文化の複合施設〈魚沼の里〉や、
六日町商店街で97年間地元の人に愛されてきた食堂を再生させた、
食堂・酒場の〈ほんだや〉、
創業200年超、当時から変わらぬ製法の粕漬け〈山家漬(さんがづけ)〉が絶品の
〈今成漬物店〉など、雪国の食卓の魅力を知れるスポットが目白押し。
魚沼の人の大らかさと雪国で暮らす叡智に触れ、
魚沼というまちと、雪がもたらす新たな面を知ることができる旅になるでしょう。
information
ryugon
住所:新潟県南魚沼市坂戸1-6
アクセス:JR上越線六日町駅東口より徒歩約20分またはタクシー約6分
越後湯沢駅前「HATAGO井仙」より定時送迎あり※予約制
TEL:025-772-3470
料金:〈CLASSIC〉室料32,000円(2名1室/朝食付) (税別)
3名以上は1名8,000円(税別)
〈VILLA SUITE〉室料64,000円(2名1室/朝食付) (税別)
3名以上は1名10,000円(税別)
夕食は、8,000円と13,000円のコース料理を選択できます。
ガストロノミーワークショップ:料金:4,500円(調理体験費、食事代含む)時間:11:30〜13:00(11:00受付)
Web:https://www.ryugon.co.jp/jp/
E-mail:info@ryugon.co.jp
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