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posted:2017.5.19 from:長野県大町市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
もうすぐ長野県大町市にて
〈北アルプス国際芸術祭2017 〜信濃大町 食とアートの廻廊(かいろう)〜〉が始まります。
6月4日(日)から7月30日(日)までのあいだ、
市内のあちこちで展示やイベントが行われ、
信濃大町の生活文化を表現する「食」と、その魅力を再発見する「アート」に出会えます。
総合ディレクターは北川フラムさん。
北川さんといえば〈大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ〉
〈瀬戸内国際芸術祭〉など、数々の芸術祭や
プロジェクトを手がけてきたアートディレクター。
「北アルプスの山々から流れ迸(ほとばし)る伏流水が潤す、
扇状地に囲まれた長野県大町市。
かつては水路が家の中につくられ、清らな水がまちの中まで流れ込んでいました。
また、水は豊かな森と生活文化を生み出し、
独自の美味しい食文化を創ってきたのです。
北アルプス国際芸術祭は、扇状地をつなぐ廻廊から山々を見遥かし、
青い天空を水場から仰ぐ試みです。
国内外から選ばれたアーティストは、南北の植物が混生し、
日本列島を縦に貫く特徴ある地形、歴史に向き合い、
鮮烈で爽やかなアート作品をつくりだすでしょう。
そして地域全体で取り組む食のおもてなしが
来訪者を楽しませてくれることでしょう」(北川さん)
大地の芸術祭では〈こへび隊〉、瀬戸内国際芸術祭では〈こえび隊〉という
ボランティアのサポーターチームとともに芸術祭をつくってきた北川さん。
北アルプス国際芸術祭でも、地元をはじめ、全国から集まったボランティアの方たちが
お手伝いに参加し準備が進んでいるようです。
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参加アーティストは、
以前コロカルでも作品を紹介し話題になったクリエイティブチーム〈目〉、
川俣正さん、コタケマンさん、大岩オスカールさん、山下洋輔さん、
伊藤キムさん、ニキータ・アレクセーエフさん、リー・クーチェさんなどなど。
これは楽しみですね!
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大町市は変化に富んだ山麓の地勢と気候により、
米も野菜もジビエも魚も楽しめる、食が豊かな土地。
この芸術祭では、そんな信濃大町の食文化にふれられる
おいしいプログラムがたくさん!
期間中は、料理研究家の横山タカ子さん(料理研究家)、
〈HATAKE AOYAMA〉総料理長の神保佳永さんをアドバイザーに迎え、
市内13軒のレストランにて地元の食材を生かした
オリジナルメニューが提供されます。
注目は、「食と語り部」で表現を行うアーティスト
〈YAMANBAガールズ〉によるプログラム。
YAMANBAガールズは、地域の民話や素材を生かした
まちづくりに取り組む、メンバー4名からなるユニット。
期間中は木崎湖畔の元旅館にて郷土料理を提供し、民話の語り部を行います。
これは楽しそうですね!
YAMANBAガールズは、芸術祭開催までの毎月第3木曜日、郷土料理の試食会も開催しています。
写真は3月に開催された試食会のようすです。
メニューはやしょうま、信州サーモンの押し寿司、姫マスのすずめ焼き、
花豆のあんこおやき、そば粉おからすいとん汁など。
「やしょうま」というのは米の粉でつくった団子のおやつのこと。
最近では信濃大町でも食卓に上がらなくなってきているのだそう。
どんな味なのか気になります!
全作品を鑑賞できるパスポートは、ただいま各プレイガイドにて発売中。
ぜひチェックしてみてくださいね。
information
北アルプス国際芸術祭2017 〜信濃大町 食とアートの廻廊〜
開催日:2017年6月4日(日)〜7月30日(日)
住所:長野県大町市
チケット:一般 2,000円/高校生1,000円/小・中学生 300円
※6月3日までの価格です。開催期間中は価格が異なります。くわしくはこちら
※一部のイベント/施設には別途料金がかかる場合があります。
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