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posted:2016.9.30 from:徳島県勝浦郡上勝町 genre:活性化と創生
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
徳島県上勝町。
徳島の中部にあるこの町の人口は約1650人。
四国で一番小さな町です。
規模は小さくても、里山の葉っぱや花を料理の“つま”として販売する
葉っぱビジネスの〈いろどり〉や、
“そもそもゴミを出さない”というごみゼロ運動の〈ゼロ・ウェイスト〉などで
メディアにもたびたび登場する、独創的なところ。
そんな上勝町で、2016年10月1日(土)、
〈第一回上勝晩茶祭り〉が開催されます。
上勝町内の晩茶農家10軒が一堂に会し、その味の違いを楽しんでもらうというもの。
そもそも“上勝晩茶”とは、乳酸菌で発酵させるという珍しい製法でつくられた、
地元で400年にわたる歴史を持つ独自のお茶。
その味は爽やかな酸味があり、テレビで整腸効果などが取り上げられたのを
きっかけに、通信販売に注文が殺到する人気のお茶になりました。
茶葉を発酵させる期間や摘み取り時期によって味が変わるので、
生産農家によって味が違うのが特徴です。
〈第一回上勝晩茶祭り〉は、上勝町では初めてのこころみ。
新茶ができ上がったタイミングで、生産者が自らブースに立ち、
自慢のお茶を振る舞ってくれるほか、晩茶の販売も行います。
また、東京から日本茶のプロである茶師10段の大山拓郎氏が来場。
話して飲んで、ぜひお気に入りの晩茶を見つけてみてはいかがでしょう?
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古くからの製法が今もそのまま引き継がれる上勝晩茶。
その製造方法をご説明します!
まずはだいたいお盆前後の夏の暑い日に、
山の斜面などに生えている晩茶を摘みます。
そして葉を茹でて、擦り、桶につけて、だいたい20日間前後つけた後に、
天日干しをして、飲めるお茶の葉になるというわけです。
そうやってつくられる上勝晩茶。
イベント当日は、〈晩茶くじ〉というお楽しみも。
配布されるアンケートに記入するとくじを引くことができ、
出店している農家さんの晩茶詰め合わせが当たるチャンスが!
はずれても残念賞があるそうです。
秋の上勝で、自慢のお茶を飲み比べてみて、
相性ぴったりの晩茶を探してみてはいかがでしょう?
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上勝晩茶祭り
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