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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
今日のお弁当は、京都で愛される〈ひさご寿司〉の〈箱寿司〉。
京都のタクシーの運転手さんに、
「京都でおいしいものって何ですか?」
と聞いたら、
「はもですやろなあ」
という答えが。
はもは、関西ずしで使われる白身魚のこと。
そういえば、東の人間のわたしには今まで
あまり馴染みがないお魚でした。
そこで立ち寄ったのが、JR京都駅直結の〈ジェイアール京都伊勢丹〉。
新幹線の旅のお供に、はもの押し寿司が
入った〈箱寿司〉を購入したのでした。
〈ひさご寿司〉は、河原町に本店があり、
ジェイアール京都駅伊勢丹店、高島屋京都店の2つの支店があります。
河原町本店では店内で召し上がることも、
テイクアウトも可能です。
ひさご寿司という名前は、先代の〈ひさご〉というお料理屋さんを
継いだことから付けられました。〈ひさご寿司〉という店名になったのは、
ここ十何年のことなんだとか。
箱のなかは、まるで宝石箱のよう。
はもずし、エビと厚焼き玉子、鯛と昆布の押し寿司が入っています。
“箱寿司”とはその名の通り箱で押した寿司のことで、
大阪の箱寿司は穴子を使いますが、
はもを使うのが京都流の“京寿司”です。
それではいただきます!
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こちらがはも寿司。〈ひさご寿司〉ではまず、
はもを細かく骨切りし、焼きます。
焼いたものを、味のついただしのなかで煮て、
だし汁を切ってから、ご飯と一緒に押し型へ。
圧力をかけて押しぬくと出来上がりです。
ひとつの箱で、10切れが出来るのだそう。
すべて手作業でつくられたはもは、
口に入れると、ほろほろとほどけます。
だしのきいた甘めのシャリと渾然一体になった、陶酔の味。
この感触、いつまでも味わっていたい、、!
シャリの間にも具が入っていて、
味のアクセントになっています。
厚焼き玉子とえびのお寿司にも感激。
“ケラの箱”と言われる箱を使ってつくられる、凝ったお寿司です。
まるでキューブの宝石のようにかわいらしい。
こちらもしっかりとした味付けで、
ネタの食感もよく、大満足のお弁当でした。
ほか、〈ひさご寿し〉では〈ちらし寿司〉や
太巻きの〈維新巻〉など、数々の名物お寿司を販売しています。
公式サイトはこちら。
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