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posted:2016.3.20 from:東京都 genre:活性化と創生
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
日本全国から100人の高校生が
造林手、炭焼き職人、木地師、漁師、海女など、
多くは高齢となった、さまざまな職種の “名人” を訪ねて
一対一で聞き書きする取り組み〈聞き書き甲子園〉。
高校生が行った聞き書きは、
年度ごとに冊子にまとめられ購入することが出来るのですが、
カヤ葺き師、椎茸栽培、マタギ、船大工など、
様々な職種の名人の知恵や技が話し手の語り口でまとめられていて、
その人の生き様や人柄、自然との共生の厳しさや豊かさに
胸を打たれる本なのです。
そんな〈聞き書き甲子園〉の、毎年恒例のフォーラムが
2016年3月27日(日)に東京大学弥生講堂 一条ホールにて開催されます。
出演は、〈聞き書き甲子園〉に参加したことがきっかけで、
地域を良くするアクションを起こした谷端美紀さんと、山﨑紀奈里さん。
ゲストに秋田県のフリーマガジン『のんびり』編集長の藤本智士さんを迎え、
ローカルコミュニティをテーマにトークライブを行います。
鳥取環境大学1年生の谷端美紀さんは、第12回に参加。
聞き書きをした福井県若狭のグジ漁師に後継者がいないだけでなく、
自分と同世代の若者がグジという魚の存在すら知らないことに衝撃を覚えました。
聞き書きを通じてグジ漁師の思いを感じた彼女は、
グジの美味しさ・魅力を伝えるべく絵はがきZINEを製作しています。
岡山一宮高校2年生の山﨑紀奈里さんは、第13回に参加。
数年後に向けて今できることに挑戦したいという気持ちから、
祖父母が暮らし、幼少期から現在までいつも遊びに行く
岡山県日生という漁師町で活動を始めました。
いまは、海草を肥料にした瀬戸内伝統の農法で野菜作りを行ったり、
地域の婦人会と収穫した野菜の加工を行っているのだそう。
様々な地域のローカルな魅力を編集し続ける藤本さんと、
今まさに動き始めた若者2人のトークにご期待ください。
イベントでは、今年度の聞き書き甲子園成果報告会も開催。
優秀賞を獲得した高校生とその話し手をしてくれた名人が登壇します。
作家の塩野米松さんと文筆家の阿川佐和子さんが、
高校生と名人にその経験を聞くのだそう。
聞くこと、ひとりの人と対峙することの大切さを忘れずに、
社会を良くしていく若者の挑戦を聞きに行ってみてはいかが?
詳細は公式サイトにて。
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