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posted:2016.3.19 from:佐賀県西松浦郡有田町 genre:ものづくり / アート・デザイン・建築
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
2016年4月22日から、オランダの
〈アムステルダム国立美術館アジア館〉にて、
佐賀県で400年の歴史を誇る“有田焼”を
テーマにした展覧会〈Arita Porcelain Today〉が開催されます。
これは、歴史ある有田焼を、
コンテンポラリーデザイナーの手によって
新たに表現した展覧会。コロカル商店でもおなじみの、
佐賀県とオランダのコラボレーションによる〈1616 / arita japan〉
に続くプロジェクト〈2016/ project〉による、
〈2016/ collection〉が展示されます。
〈2016/ project〉では、〈1616 / arita japan〉とおなじく、
柳原照弘とショルテン&バーイングスが
クリエイティブ・ディレクターをつとめています。
目的は、存続が危ぶまれる有田の磁器産業が十分に再興することと、
重要な技術を継承していくこと。
いまは佐賀県にある16の窯元・商社と、
ヨーロッパ、アメリカ、日本のデザイナー16組が
商品開発を行っているのだそう。
かつてオランダは多くの有田焼をヨーロッパへ輸入する窓口でした。
そこから今も続く日本とオランダの特別な関係が、
有田焼を再興するための大切なインスピレーションとなっています。
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展覧会〈Arita Porcelain Today〉にて展示されるのは、
柳原照弘さん、ショルテン&バーイングスさんのほか
Ingegerd Raman(スウェーデン)、Studio Wieki Somers(オランダ)、
BIG-GAME(スイス)、Christien Meindertsma(オランダ)、
Kirstie van Noort(オランダ)、Tomas Alonso(イギリス)、
Christian Haas(デンマーク)、藤城成貴(日本)、
Kueng Caputo(スイス)、Pauline Deltour(フランス)、
Stefan Diez(デンマーク)、(オランダ)、Saskia Diez(デンマーク)、
Leon Ransmeier(アメリカ)、TAF(スウェーデン)によりデザインされた有田焼の作品たち。
また同時にアジア館では、酒井田柿右衛門の展覧会も開催。
15代目酒井田柿右衛門が、アムステルダム国立美術館のために特別に作った作品を、
所蔵の17世紀の柿右衛門作品とともに展示。
実はアムステルダム国立美術館は、110点というオランダ最大の
柿右衛門コレクションを所蔵している美術館なのだそう。
有田の伝統と革新的なデザインを融合させ、世界にアピールするこのプロジェクト、
これからの展開が楽しみです。期間は2016年10月9日まで。
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