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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
山形県鶴岡市のだだちゃ豆。山形県の庄内地方の中でも、
鶴岡周辺の限られた地域で守り育てられてきた、在来種の枝豆です。
“日本一おいしく、日本一高価” と言われるだだちゃ豆は、
栗のようにホクホクとした濃い甘みがあり、
一線を画する特別なブランド豆なんです。
そんなだだちゃ豆のスイーツ、〈だだちゃ豆右衛門〉が
鶴岡のお菓子屋さん〈木村家〉より2016年3月19日(土)発売されます。
ダックワーズとフィナンシェ、だだちゃ餅の3種類。
このお菓子、ただのお菓子ではありません。
山形大学発のベンチャー企業〈ナチュラルプロセスファクトリー〉
と共同で開発した、最新技術を使ったお菓子なんです。
〈ナチュラルプロセスファクトリー〉が展開するのは、
常温乾燥技術や有機EL光源植物工場の技術開発。
なかでも〈常温乾燥法〉は、
流体力学を応用して風を自由自在に操る新技術により、
乾燥機庫内の温度を40度前後に保つことで、
野菜や果物を自然に近い状態で乾燥させることができます。
そのため、素材本来の味や色を維持したまま粉末加工できるのだそう。
〈だだちゃ豆右衛門〉には、そうして常温乾燥・粉末化しただだちゃ豆が使われています。
8月から9月初旬までのわずか1ヶ月しか収穫できないだだちゃ豆も、
こうして加工することで、通年、安定的に利用することが可能となります。
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そして常温乾燥のメリットは、水分量が少なくなることから、
商品中に大量に使用することで、
素材の味を活かした濃厚な味わいに仕上げることが可能に。
今回発売されるダックワーズは1個26gあたりになんと
約20g(剥き豆換算)のだだちゃ豆が使われているのだそう!
驚きの濃厚さです。
ちなみに、だだちゃ豆の “だだちゃ” とは
鶴岡市の方言でお父さんのこと。
かつて地域を治めていた殿様が、献上された枝豆に対して
「どごのだだちゃが作った豆だや?(どこのお父さんが作った豆だ?)」と
尋ねたことから、だだちゃ豆と呼ぶようになったといわれています。
だだちゃ豆をたっぷり使った、後味までしっかり
だだちゃ豆のスイーツ、是非お試しあれ。
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