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Kanako Tsukahara
塚原加奈子
つかはら・かなこ●エディター/ライター。茨城県鹿嶋市、北浦のほとりでのんびり育つ。幼少のころ嗜んだ「鹿島かるた」はメダル級の強さです。
毎回、日本各地で積み重ねられてきた、
伝統工芸の職人技術にスポットをあてる、
BS朝日の番組『アーツ&クラフツ商会』(提供:セキスイハイム)。
何百年も続いてきた工芸美がそこにはあります。
さて、23回目の放送となる今回は、
津軽地方に伝わる、伝統的な刺し子技法〈津軽こぎん刺し〉を紹介。
布目に沿ってひと針ずつ入れる刺し子の幾何学模様が特長で、
ぬくもりあるこぎん刺しの雑貨は女性を中心にとても人気です。
もともと重たい荷物を背負うための補強として、
寒さをしのぐ工夫のひとつとして、
また山歩きの魔除けとして、刺繍を施していたことなどが
津軽こぎん刺しの由来と言われています。
青森ならではの気候風土によって生まれた工芸品なんです。
この緻密さと美しさを兼ね備えた津軽こぎん刺し。
その魅力を伝えていこうと地元でコラボレーションが生まれています。
例えば、〈星野リゾート 界 津軽〉では、
koginアーティスト・山端家昌氏とともに考えられた客室が2015年7月にオープン。
〈津軽こぎんの間〉と呼ばれる部屋には、
上品な掛け軸に、座布団やクッションなど、
合計約10個の客室備品が津軽こぎん刺しでつくられています。
こぎん模様の障子は和製ステンドグラスといった雰囲気です。
また弘前市にあるセレクトショップ〈green〉では、
オーナーの小林さんと番組にも登場する〈弘前こぎん研究所〉との
コラボレーションしたオリジナルの商品を販売しています。
津軽こぎん刺しのカードケースやしおりなど、
伝統を踏襲しながらも、デザイン性の高いアイテムばかり。
津軽こぎん刺しの魅力がより一層引き出されています。
手仕事ならではの可憐なあたたかい刺繍に、
時代が変わったいまでも、魅了されてしまいますね。
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さて、そんな津軽こぎん刺しがどのようにつくられているのか。
「アーツ&クラフツ商会」では、
弘前こぎん研究所にお邪魔して、つくられていく様子をひとつひとつ追います。
ちなみにその建物は、日本のモダニズム建築を牽引した前川國男によるもの。
端正な建築にも注目です。
今回、番組で制作されるニューアイテムは、こぎん刺しのカメラカバー!
どんなものが仕上がっているのかはぜひ番組で。
■『セキスイハイム presents アーツ&クラフツ商会』
放送局:BS朝日
放送時間:毎週月曜日夜11:00~11:30
出演:渡辺いっけい
企画・監修:小山薫堂(放送作家、脚本家)
提供:セキスイハイム
NO.23〈津軽こぎん刺し〉
2015年9月14日(月)、28日(月)放送
■星野リゾート 界 津軽(青森県大鰐温泉)
http://kai-tsugaru.jp
■green(青森県弘前市)
http://otohane2.blog79.fc2.com/
※greenの津軽こぎん刺しは、現在品切れ中で、次回入荷は10月末頃の予定です。
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