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建築家・藤森照信さん
設計の草屋根が話題に!
自然と共にある菓子づくり
「ラ コリーナ近江八幡」

コロカルニュース

posted:2015.8.5  from:滋賀県近江八幡市  genre:旅行 / アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

今年の1月、滋賀県の近江八幡市に
屋根一面が芝におおわれた“草屋根”のお店「ラ コリーナ近江八幡」がオープンしました。
こちらは、和菓子の「たねや」と洋菓子の「クラブハリエ」のメインショップ。
緑の三角屋根が、何とも目をひきますね!

ショップの1階は、職人さんが目の前でお菓子を仕上げる「できたて工房」や
和・洋菓子売場、2階は焼きたてのバームクーヘンが食べられるカフェになっています。
洋菓子売場は、クラブハリエのバームクーヘン専門店B-studioの中でも
最大のショップ・イン・ファクトリーなのだとか。
こうした施設とユニークな建物が話題を呼び、
各地からつめかけたお客さんで連日大賑わいとなっています。

クッキー生地にバームクーヘンを練り込んだ「バームサブレ」がのったソフトクリーム(ミルキー/クリーミー)

ふんわりとした生地に、つぶ餡とソフトクリームをはさんだ「どらソフト」(5月~9月下旬までの限定商品)。職人さんたちが注文後に一つひとつつくる「生どらやき」も人気。

さらにここには、一歩進んだ“農”の在り方を実践していく「たねや農藝」もあります。
これは、農業を研究・実践していく「北之庄菜園」や、
3万株の山野草を揃えた「愛四季苑(はしきえん)」からなる場。
じつは菓子の材料ともなる“農”は「ラ コリーナ近江八幡」が
一番大切にしている、根っこの部分なのだそう。
「共に生きる自然を感じ―― みずからの創造力に」をコンセプトに、
地域や大学との連携をはかりながら、
世代をこえて人々が自由に語りあい、つながりあえる場を目指しています。

今年の春からは、お米づくりもスタート。
メインショップの奥には4200平方メートルの田んぼと棚田があり、
従業員や学生の皆さんで田植えをしました。

田んぼを育てる目的は「近江の原風景」の再現。
お客さんにただお菓子を食べてもらうだけではなく、
土を耕し、苗を育てて刈り取るまでの自然の姿を見て、
自然のいとなみを感じてほしいのだそう。

こちらは合鴨農法の様子……ではなく、よく姿を見かけるようになったカルガモ。「ラ コリーナ近江八幡」には、いろんな生きものが集まってきます。

「ラ コリーナ近江八幡」の目印となる“草屋根”の設計を手がけたのは、
木の上の茶室など知られる建築家・建築史家の藤森照信さん。
そのほか、ランドスケープアーキテクトの重野国彦さんや
京都大学大学院・准教授の小林広英さんなどの方が関わっています。

建築家・建築史家の藤森照信さん

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教えて!藤森先生

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木の上の茶室や自然素材を使用したユニークな建築で知られる藤森照信さん。

まだ「ラ コリーナ近江八幡」が計画段階にあった頃、藤森さんに
「これから先、何年もかけて営みを繰り広げるこの地に、
ゲートとなる和洋菓子の総合ショップをつくりたい」と相談を持ちかけると、
なんとも独創的な“草屋根”の建物のスケッチが届いたのだとか。

藤森さんから届いたスケッチ

それから藤森さんは何度もこの地を訪れ、
地域の方々や近隣の学生さんとともにこの場所をつくってきました。
少年のように自由に発想する藤森さんに刺激されて、なんとも楽しい現場になったよう。

メインショップのテーブルや椅子、照明などの内装も、
すべて藤森照信さんがデザインしています。
徹底的に素材にこだわる藤森さんは、山に入って一本一本木を選定したのだとか。
もし訪れた際は、素材にも注目してみてくださいね!

来年はグループの本社をここへ移転し、
今後はカステラ専門店やマルシェ、自然の中の保育園、
蕎麦処、人を育てるアカデミー、茶室などをつくる構想があるそう。
これからの取り組みも楽しみですね。

ラ コリーナ近江八幡 メインショップ

時間 9:00~18:00(カフェのラストオーダー17:00迄)

住所 滋賀県近江八幡市北之庄町ラ コリーナ

アクセス JR近江八幡駅からバス「北之庄」停留所下車 徒歩3分

くわしくはこちら

定休日 元旦を除き年中無休

電話 0748-33-6666

※2015年8月30日(日)は施設メンテナンスのため16:00閉店

ラ コリーナ近江八幡
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