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徳島県三好市の廃校を使った
「マチトソラ暮らしづくり
ワークショップ」レポート!

コロカルニュース

posted:2015.2.28   from:徳島県三好市  genre:活性化と創生

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

昨年から今年の1月にかけて、「四国のへそ」こと徳島県三好市で、
「マチトソラ暮らしづくりワークショップ」が開催されました。
これは、コロカルでもおなじみの「リバースプロジェクト」が、
衣・食・住・エネルギーに関する低炭素なライフスタイルを
地域で実現していくためのワークショップ。
三好市の「株式会社ハレとケデザイン舎」と、
「NPO法人てヲとる」と共同で、
企画、監修を行い、衣・食・住・エネルギーにまつわる
ワークショップを多数開催したんです。
そのワークショップの様子をいくつかピックアップして、
お写真でご紹介します!

そもそも、なぜこのワークショップが始まったのか?
三好市は、四国で一番広い自治体。
「マチ」と呼ばれる四国の交通の要所として栄えた
中心市街地の阿波池田と、「ソラ」と呼ばれる
祖谷や大歩危小歩危などのある山間部があるところ。
それぞれの地域では古くからの建築様式の建物が残り、
そこでは土地に根付いた自給的な暮らしが綿々と
続けられてきました。
しかし少子高齢化が進み、そのような歴史ある建物が
空き家となり、地域での暮らしやコミュニティが
存続の危機に立たされています。

そんな三好市が活気づくように、
三好市の「マチ」と「ソラ」に点在している
古民家や廃校などを舞台にした「マチトソラ芸術祭」が昨年開催されました。
ワークショップは、この「マチトソラ芸術祭」にあわせて
スタートしました。

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廃校を活用したワークショップ会場は二箇所。
ひとつは、「株式会社ハレとケデザイン舎」が
運営管理している旧出合小学校。
東京でデザインの仕事をしていた植本修子さんが
Iターンで徳島に移り住み、廃校を利用して作り上げた拠点です。
詳しくは貝印 × colocal これからの「つくる」記事にて!

もうひとつは、「NPO法人てヲとる」が運営管理している
旧馬場小学校を使った「ウマバ1」。
ここはシェアオフィスや体験型ワークショップのほか、
校庭にウッドデッキを張って、屋外ライブやキャンプなどを行っているところ。
都市のクリエイターを呼び込み、住民と交流しながら
創作やビジネスに取り組んでいる場所です。
ロケーションもすこぶる良く、
四国山脈を見渡す露天風呂や、中には畳にコタツの会議室があったりします。

そんなところで、どんなワークショップが行われたのでしょうか?

その1.
「住 廃校ものづくりDIYワークショップ@旧出合小学校」
旧出合小学校のワークショップスペースを、
地元の間伐材のウッドタイルでデザインしDIYするという内容。
参加者は天然乾燥スギを使ったウッドタイルにコンクリートボンドを塗って、
床にはめる作業をして、体験しました。
講師は多田豊(プリズム建築設計室)さん。

その2.
「住 地元の山を使い尽くす自伐林業教室@旧馬場小学校」
講師は「自伐林業」の第一人者である橋本林業の橋本光治さん。
地域住民の山主さん方と一緒に、地元の木材を利用していく作戦を、
森でのフィールドワークも行いながら考えていきました。

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その3.
「衣 お気に入りの服アップサイクル作戦@旧出合小学校」
講師は岡山県で活動する「衣類のこれから探究ユニット」。
着られなくなってしまった衣服に再び命を吹き込み、
自分自身や大切な人たちに着てもらえるようにアップサイクル
するワークショップ。

「衣類のこれから探求ユニット」の岩崎恵子さんと福原奈々さん

その4.
「エネルギー ウマバ一森ワークショップ@旧馬場小学校」
西粟倉(岡山)の再生可能エネルギー活用事例をシェアリング、
薪割り・薪ストーブでピザ作り体験をしました。
講師は村楽エナジー株式会社の井筒耕平さん。今回はご家族での来校でした。

「てヲとる」代表理事の百々一さんと千田良仁さん

薪を割るのは大変

出来上がったピザ!

全員集合

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その5.
「食 おばけの学校、親子とお菓子@旧出合小学校」
シュタイナーの哲学(オーガニックだけではなく
こころとからだを意識した素材と制作)を取り入れ、
地産の素材で親子のためのハロウィンおやつを作りました。

などなど、これは行われたワークショップのほんの一部。
これら、たくさんのワークショップを通して、
地域循環型の暮らしを低炭素にデザインし
現代の「マチ」の暮らしと昔ながらの「ソラ」の
知恵の融合を図ることが目的でした。
これらのワークショップの内容を「低炭素な暮らしの教科書」としてまとめ、
廃校となっていた学校を地域の学びの場として再生させることで、
「四国のへそ」から懐かしくも新しいライフスタイルを発信していくのが
目標なのだそうです。今後、まとめられるのが楽しみですね。

「四国のへそ」マチトソラ暮らしづくりワークショップ × REBIRTH PROJECT
一般社団法人リバースプロジェクト
ハレとケデザイン舎 
ウマバ1 

写真:まゆみ瑠衣、大草朋宏

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