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〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
「木のある暮らし Life with Wood」からのニュースです。
日本の木材を活用した新しい商品、ユニークな商品、ヘルシーな商品の情報や、
木に触れる、木の良さを知るイベントやプロジェクトのことなどをキャッチ!
writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
宮崎の杉だけで作られている積み木「からからつみき」。
材料は宮崎県産の杉を自然乾燥させたもの。
シンプルなかたちの積み木なので、
積み重ねて高さに挑戦したり、動物をつくったり、遊び方は無限大。
柔らかい杉の木があたって響く自然の音はとても心地が良く、
崩れるときに「カラカラ」と音がすることからこの名前が付けられました。
インターネットを中心に販売されているほか、
全国各地のイベント会場ではこどもたちに「からからつみき」の遊び場を開放。
こどものイマジネーションをかきたてる自由さで、
いつも大人気です。
からからつみきの材料である宮崎の杉は、
飫肥杉と呼ばれる種類に属します。
飫肥杉は脂分などを多く含むため、水やシロアリに強く、
古くから船造りの材料に使われていました。
丸太の年輪の中心部分が黒ずんでいるので、
黒芯(くろじん)と呼ばれるのも飫肥杉の特徴。
黒っぽいつみきは丸太の中心部というわけです。
いまから50年以上も前に、おじいちゃんたちが
未来の子どもたちに豊かな資源を残そうとして植えられた
宮崎の杉。現在は日本の林業の衰退などのために
余り使われなくなってしまった杉を、少しでも
使いたいと作られたプロダクトなのです。
ご購入は下記Webサイトより。
【からからつみきからのメッセージ】
つみきの楽しさを体感するためには想像を超える「量」が必要だと思います。限られた「量」では楽しさも限定的になってしまいます。子どもたちは、遊んでも遊んでもまだ遊びたいのです。
圧倒的な量を感じてもらうために「からからつみき」は作業工程を簡略化し、大量に作ることで安く仕上げています。子どもの想像力を超える「量」を与えることで、子どもに本当の満足を与えることができると考えています。
つみきひろばで遊ぶ子どもを見ていると、子どもの可能性は、大人が与える制限の向こう側にあるような気がします。
からからつみきで夢中になる子どもを見てお母さんが「TVゲーム以外にこんなに集中するのは始めてです」という言葉をとてもよく耳にします。
ファミコン世代のお父さんが子ども以上に夢中になる姿もよく見かけます。
つみきひろばでは、毎回大人では想像もしない遊びを始めるこどもがいます。
つみきで平面の世界を表現する子や、つみきに絵を描いて人形に見立てる子など、本当に子どもの発想は無限だと感心します。
宮崎県の「杉」をすこしでも知ってもらうために考えたつみきは、わたしたちの想像以上に多くの子どもたちに影響を与え始めています。
わたしたちは「つみき」の製造販売者でなく、遊びの提案者であろうと思っています。あそび方一つで単なる木片が夢の玩具にもなります。
これからも積極的に「つみきひろば」を開催し、多くの子どもたちと一緒に遊びを作っていきたいと思います。
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