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好奇心旺盛なコツメカワウソと握手!千葉県市川市動植物園さんに聞いた、カワウソと握手するコツ

コロカルニュース

posted:2014.7.31   from:千葉県市川市  genre:旅行 / エンタメ・お楽しみ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

暑いなか、涼しさをくれるコツメカワウソの姿。
千葉県・市川市の「市川市動植物園」では、カワウソが
パイプに入って遊ぶ「流しカワウソ」など、
職員さんが趣向を凝らして作ったオリジナルの手作り遊具が動物たちに大人気。
楽しそうに遊ぶ姿がさまざまなメディアで紹介され、話題を呼びました。

そして今年から、この市川市動植物園内に、
穴から手を出すカワウソにタッチできる
「カワウソと握手コーナー」がお目見え!
どうすればカワウソと握手ができるのか、
飼育員の入倉多恵子さんにお話をお伺いしました。

カワウソの名前は「レモン」ちゃん。

ーコツメカワウソってどんなカワウソなんですか?
「東南アジアに住むカワウソです。コツメという名前の通り、手の爪が小さいのが特徴。
すごく動きが機敏なんです。当動物園ではコツメカワウソという種を
27年前の開園当時から飼っています」

ーすごく昔から飼われているんですね。どんな習性があるんですか?
「野生のコツメカワウソは、川岸に住んでいます。彼らはお腹が空くと、
川岸に空いている穴に手を突っ込んで、カニや海老を引っ張りだして食べるんです。
そのため穴があると手を入れるという習性があり、この習性を利用して
握手コーナーを作りました」

ー「握手コーナー」は実際にどうやって作っていったんでしょうか。
「当園の遊具は、装置の考案と設計は職員が行い、施工を業者さんに任せています。
今回も、まずアイデアを蓋をつけたパイプを使って実験しました。
人が見ていてもカワウソは手を差し出すのか? 穴の中に人の手は入らないか?
逆に人間の手をカワウソが噛んだりしないか?それらを考慮して、
安全な仕組みにしました。完成してお披露目できたのは今年の3月です」

ーカワウソに手を掴んでもらえるコツはありますか?
「コツですか、難しいですね。いまのところ(2014年7月)は開園時間を通して
握手コーナーをオープンしているので、チャンスの時間は多いです。でも彼らは気まぐれで、
飼育員が水色の服を着ているから、似ている服の色なら寄ってくるかというとそうでもない(笑)。
やっぱり狙い目は彼らがお腹が空いているとき。いつもお昼すぎにご飯をあげているので、
そのタイミングなら手を出してくれる確率が上がると思います」

ーそもそも「握手コーナー」を考案したきっかけは?
「カワウソをじっくり観察して、どういうことが好きかわかってきて思いつきました
彼らはとにかく遊ぶこと、くぐることが大好き。すごく好奇心旺盛で、いろいろなものに
興味を持つところがカワイイんですよね。彼らが穴から手を出すだけで、お客様に
楽しい気持ちになってもらえる。それが握手コーナーを作ったきっかけでした」

ー最後に、お客様にどんな風に遊んでもらいたいかを教えてください。
「カワウソの手の感触、と言われても、想像がつかないと思います。
いったい他の動物とどんな風に違うのか?是非、実際に指先の感触を確かめてほしいです」

ということで、カワウソのご飯時の前、空腹時を狙えば握手できる確率が上がりそう..!
夏休み、ぜひチャレンジに出かけてみてはいかがでしょうか。

市川市動植物園

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