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posted:2014.5.28 from:北海道札幌市中央区 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
北海道札幌市を舞台にした初めてのアートフェスティバルがこの夏開催されます!
その名も「札幌国際芸術祭 2014」。
2014年7月19日(土)から9月28日(日)までの72日間、
札幌市民にもお馴染みの札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)、
北海道庁赤れんが庁舎、モエレ沼公園などで
展覧会やパフォーマンス、プロジェクトが展開されるんです。
芸術祭のテーマは「都市と自然」。
明治維新とともに北海道と名づけられたこの土地は、
先住民族や自然そのものも、近代化と無縁ではいられなかった場所。
そうした過去の歩みをアートとしてふりかえることで、
21世紀の札幌・北海道の自然、都市のあり方、経済、暮らしを
模索するという試みなのです。
■札幌がメディア・アーツ都市に
日本各地でたくさん開催される芸術祭ですが、
「札幌国際芸術祭」の大きな特徴は、
ゲストディレクター坂本龍一のもと、
高度なテクノロジーを使った「メディアアート」の作品が
多くラインナップしていること。
坂本龍一と、「Perfume」の演出も
手がけるアーティスト真鍋大度の共作や、
ドイツのカールステン・ニコライ、
「ダムタイプ」の高谷史郎、エキソニモ、毛利悠子、
セミトランスペアレント・デザインほか
先端的技術を用いた新しい芸術表現の
アーティストたちが展示を行います。
これは、札幌市がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の
「創造都市ネットワーク (メディア・アーツ都市)」
に2013年11月正式に加盟したため。
もともと札幌は、ITのほかデザインなど文化芸術で
まちの活性化をはかる「創造都市さっぽろ」を掲げるまち。
新たなメディア技術を用いた文化芸術表現や、市民の自発的な表現活動
を通して経済活動の促進を目指す「メディア・アーツ都市」
への参加もうなづけます。
ほか、参加アーティストには現代のヨーロッパを代表する
美術作家のアンゼルム・キーファー、写真家の畠山直哉や松江泰治ら。
彫刻家アントニー・ゴームリーによる5つの大きな直方体フレームの
舞台装置を使う、コンテンポラリーダンスの振付師シディ・ラルビ・シェルカウイと
ダミアン・ジャレによる「BABEL(words)」なども注目です。
また本芸術祭では、ボランティアも募集中。
おもな業務は、美術館内での受付や作品監視、
各会場で行われるイベントやワークショップのサポートなど。
参加することでまた新しいことが見えてきそうです。
詳細は下記にて。
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