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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
これまでいろいろ珍しいお祭りを紹介してきましたが、
新潟県の関川村で開催されている
「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」もかなり珍しいお祭りです。
このお祭りの主役は、メインイベントのパレードに登場する
長さ82.8m、重さ2tの大蛇。
住民が竹とワラで手作りした大蛇を頭上に掲げて、村じゅうを練り歩きます。
あたかも由緒ある伝説のお祭りのようですが、
実は昭和63年に始まった新しいお祭り。
昭和42年8月28日に発生した羽越大水害と、村に伝わる「大里峠」という
大蛇伝説をテーマに作られたものなのです。
なぜこのお祭りが作られたのか?
それは、関川村には各地区のお祭りはあっても、
全村民が参加して楽しむお祭りがなかったから。
そこで地元で結成された「せきかわふるさと塾」が母体となり、
実行委員会が組織されて企画されたのです。
祭りの目的は、関川村の良さを感じて、村に生きることの喜びと自信を持つこと。
大蛇は、竹とワラを材料に、関川村の54集落が分担して胴体を作り、
それらを繋ぎあわせて作ります。まさに村全体が力を合わせて出来るお祭りなんです。
その甲斐あって、2001年6月にはこの大蛇が
「竹とワラでつくられた世界一長い蛇」としてギネス認定を受けました。
お祭りでは、大蛇パレードのほかにも灯篭流し、花火大会、
盆踊り大会、喜っ喜大会(ジャンケン大会)、福まきなどが行われます。
今年の開催は8月23日(金)から25日(日)。
村じゅうが力を合わせて行う手作りのお祭り、
今年はどんなことが行われるのでしょうか?
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