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Riho Nakamori
中森りほ
なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。
鹿児島県いちき串木野市・日置市を舞台に、6つの焼酎蔵を巡回バスで周遊しながら
蔵のある地域をまるごと体感できるイベント「焼酎ツーリズムかごしま2023」。
鹿児島県内における「自由度の高いツーリズム型の焼酎蔵巡り」としては初めて
(実行委員会が2023年1月調査)の取り組みとして、
2月25日(土)9:00から17:00、定員200人・20歳以上限定で開催されます。
イベント主催の鹿児島県酒造組合では、今年度、焼酎の産地として多様なセクター
(地域・自治体・企業等)と連携し、焼酎文化を次世代までつなげていくための
きっかけづくりとして、「令和4年度焼酎トレイル検討事業」を企画。
県内3地区をモデル地区として選定しています。
そのひとつである伊集院地区酒造協議会では、焼酎を軸とした地域振興を通じて
焼酎の魅力発信や地産地消を訴求。
さらにお湯に焼酎を注いだときにできる“対流”のように、焼酎蔵・旅行者・地域が
交わり混ざり合う場を企画しようと、地域の民間事業者や焼酎蔵の若手職員を中心に
「焼酎ツーリズム実行委員会」が立ち上げられました。
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「焼酎ツーリズムかごしま2023」では、普段車でしか訪れることができない焼酎蔵間に
二次交通を整備し、産地である鹿児島でしか感じることのできない芋焼酎の魅力に触れ、
また、芋焼酎が造られる風土を五感で体感することができるイベントです。
周遊する酒蔵は、手づくりの焼酎蔵として明治元年に創業した
〈濵田酒造株式会社 伝兵衛蔵〉、創業嘉永年間の〈大和桜酒造〉、
土中の甕でもろみを発酵させる伝統的な製造法を続け、
全量自社の無農薬さつま芋を使用している〈白石酒造〉、
1887年創業で〈七夕〉〈市来焼酎ツン〉などの焼酎で知られる〈田崎酒造〉、
〈小鶴〉〈蔵の師魂〉〈樽熟成焼酎メローコヅル〉〈小正の梅酒〉などの
焼酎やリキュールなどの製造、販売を行う〈小正醸造 日置蒸溜蔵〉、
〈宝山〉などの焼酎を製造している1845年創業の〈西酒造〉の6つ。
参加者は、焼酎蔵間をバスで周遊し巡ります。
本イベントは、まず事前に送付される焼酎蔵と地域の案内冊子、
バスルートマップなどを見ながら、各自で当日のコースを決めていきます。
事前のオンライン相談会も予定。
当日は専用の巡回バス(朝のみ完全予約制)に乗って
自分たちの立てたプランで周遊できます。
焼酎蔵では、杜氏と対話しながらのテイスティングが楽しめ、
自分のお気に入りの焼酎を見つけることができます。
中には焼酎ツーリズム限定の催しを行う焼酎蔵もあるそう。
また、焼酎蔵のある地域を散策し、地元の飲食店でご飯を食べたり、
物産館でお土産を購入したりすることもできます。
参加者には旅のしおりとして事前にエリアマップやガイドブックレットが
郵送されるため、どこの蔵を何時に巡るかあらかじめ計画を立てることができます。
旅前(ブックレット)、旅中(テイスティング・周遊・交流)、
旅後(手に入れた焼酎で乾杯)と、焼酎や地域を楽しむ仕掛けが盛りだくさんです。
チケット代(7700円)には乗り放題バスチケット、エリアマップ、
ガイドブックレットのほか、オリジナルグラス、オリジナルグラスサコッシュ
が含まれています。
サコッシュはいちき串木野市で大漁旗などを手がける亀崎染工作によるもの。
また、地元飲食店のお弁当も数量限定で予約販売されるなど、
この日だけのスペシャルな内容になっています。
自分たちのペースで、好きな焼酎蔵をたっぷりと巡ることができ、
知られざる地域の魅力も発見できる「焼酎ツーリズムかごしま2023」。
ひとまず2月25日(土)のみの開催とはなりますが、2回目以降の開催も期待されます。
information
焼酎ツーリズムかごしま2023
*価格はすべて税込です。
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