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posted:2022.7.29 from:鳥取県 genre:食・グルメ
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writer profile
Satoko Shikada
鹿田 吏子
しかだ・さとこ●長崎県出身、福岡県在住。情報誌編集部を経て、フリーランスに。雑誌や企業広報誌などで編集、取材、執筆などを行う。時間ができると国内外の旅に出かけ、存分に楽しんだのち、日常に戻る瞬間が好き。
表紙を目にした瞬間、喉が鳴ったら手にしてほしい1冊。
2022年7月22日、鳥取の〈今井出版〉より発売された、
『山陰クラフトビール2』です。
著者は、東京から鳥取県大山町へ移住したビアエッセイストの矢野竜広さん。
同じく東京から鳥取へ移住した〈今井印刷〉の上野智美さんが編集を担当し、
「山陰地ビール」の“今”を余すことなく紹介しています。
矢野さんによると、1990年代後半に全国で起きた地ビールブームで、
山陰には8社の醸造所が誕生。その後、2軒にまで減ってしまうものの、
2015年頃からクラフトビールが盛り上がりを見せるようになると、
2019年までに7社(この年、『山陰クラフトビール1』を発売)、
さらに3年後の2022年には、倍の14社に。
日本初の低アルコール専門ブルワリーや、
辺境ならではの実験的なブルワリーなども登場し、
山陰は今、さまざまな個性派ビールが楽しめるエリアとのこと。
〈山陰クラフトビール2〉を開いてみると、
14の醸造所と、64本ものビールの解説がズラリ。
中でも、「山陰らしさ」が際立っているビールと言えば?
例えば、島根の醸造所〈松江ビアへるん〉の限定ビール〈しじみヴァイツェン〉。
宍道湖の名物・しじみの料理と合わせて飲むために開発されたビールで、
製造には宍道湖のしじみをなんと80キロも使用(4000缶あたり)!
「一瞬、戸惑われる方が多いのですが、しじみ料理と合わせると、
急に旨みと甘味が増す不思議なビールです」と矢野さん。
ちなみに〈松江ビアへるん〉は、
蕎麦に合わせた〈そばいつぇん〉(※限定)など、
地元の料理とのペアリングが楽しめるビールづくりが得意な醸造所だそう。
ほかにも山陰には、トマトや岩牡蠣、
クロモジ、生姜、梅、スイカなど、食の豊かさを生かしたクラフトビールが満載。
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今や、通販を利用すれば、自宅でも各地のクラフトビールが味わえる時代。
けれど、現地で飲む感動に勝るものはなし、ということで、
旅の途中に寄り道したくなる醸造所もチェック。
「90年代から山陰のビール文化を牽引してきた、
鳥取の〈大山Gビール〉、島根の〈松江ビアへるん〉には、
ぜひ立ち寄って欲しいですね」(矢野さん)
〈大山Gビール〉は、〈ビアホフ ガンバリウス〉というレストランも経営。
時期によっては1100円で、
クラフトビール飲み放題という驚きのイベントを開催することもあるそう。
また〈松江ビアへるん〉には、〈松江堀川地ビール館〉という
土産屋兼レストランが併設。
場所は、〈松江堀川遊覧船〉の乗船場そばで、観光途中に立ち寄りやすいのも魅力。
読めば読むほどビールを欲し、
気持ちを山陰エリアへ誘う『山陰クラフトビール2』。
購入は、〈今井出版〉のECサイトや山陰の〈今井書店〉などで。予約受付中です!
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山陰クラフトビール2
Web:通販サイト
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