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〈SOUNDTRIP〉
智積院×原摩利彦
寺院で特別な音楽体験を

コロカルニュース

posted:2022.6.23   from:京都府京都市東山区  genre:エンタメ・お楽しみ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

名勝庭園で味わう唯一無二の音楽体験

過去に800人を超える学僧が修行に励んでいたという、
京都にある真言宗智山派総本山の寺院・智積院。

現在、そんな智積院で音楽家の原摩利彦を迎え、
ここでしか聴けない音楽を提供する音楽プロジェクト〈SOUNDTRIP〉が開催中。

通算3回目となる同プロジェクトのアーティストに選ばれた原は、
李相日映画監督の最新作『流浪の月』をはじめ、
『贋作 桜の森の満開の下』や『フェイクスピア』といった
NODA・MAPの音楽などを手がける、
幅広い表現手法を用い、国内外問わず大活躍中のアーティストです。

お経の声や、修行僧が歩いている足音、
境内に集まる鳥たちの鳴き声、そしてお寺の近くを走る交通の音など、
原は智積院のあらゆる音を繋ぎ合わせ、ここでしか聴けない音楽体験を制作しました。

京都の智積院では音楽家の原摩利彦を迎え、ここでしか聴けない音楽を提供するプロジェクト〈SOUNDTRIP〉を開催中。

体験料300円を支払えば、そのような音楽を
智積院のさまざまな場所で聴くことができるのだそう。

音楽家の原摩利彦は〈SOUNDTRIP〉に取り組む中で、智積院境内の中にいくつかの時間が在ったのが印象的だったという。

原は、今回のプロジェクトに取り組み、
境内の中にいくつかの時間が在ったのが印象的だったといいます。

「境内の中でも東大路通の交通の音が聞こえ、江戸時代には
七条大橋まで修行僧たちの箸を置く音が届いたとも言われているそうです。
この楽曲では、フィールドレコーディングとその他の音との境界はときに曖昧にしてあり、
複数の時間が混ざり合い積み重なることで音楽をつくり上げています。
音が小さくなると、目の前の名勝庭園の水音が聞こえてくることでしょう。
音楽が終わった後の少しの間、この世界のすべての音が
以前よりもいきいきと聞こえてきたら幸いです」

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また、今回は浄住寺も舞台になっており、そこでは
アーティストのAOKI takamasaの音楽体験も楽しむことができます。

周遊パスポート(3000円)を購入すれば、現地で聴き放題のうえ、
自宅へ音楽を持ち帰れるお土産カードもついてくるとのこと。

智積院と原摩利彦による、唯一無二の音楽をぜひ、美しい景色とともに会場で体感してみては。

智積院と原摩利彦による、唯一無二の音楽をぜひ、
美しい景色とともに会場で体感してみては。

information

map

SOUND TRIP 智積院 × 原摩利彦

会期:2022年6月14日(火)~

会場:智積院

住所:京都府京都市東山区東瓦町964

拝観受付時間:9:00〜16:00

拝観料:一般 500円、高校生 300円、 中学生 300円 、小学生 200円

※団体割引(それぞれ20名以上は1名につき50円引き)

※障害者手帳(身体障害者手帳・精神障害者手帳・療育手帳)提示で、ご本人は無料(付添いの方は有料)。

SOUND TRIP 体験料:300円

周遊パスポート:3000円

※7月4日〜19日は行事使用のため、収蔵庫を除く有料拝観エリア、「SOUND TRIP」の拝観を休止。

Web:SOUND TRIP 公式サイト

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