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posted:2022.4.12 from:青森県 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Chihiro Kurimoto
栗本千尋
くりもと・ちひろ●青森県八戸市出身。旅行会社勤務→編集プロダクション→映像会社のOLを経て2011年よりフリーライターに。主な執筆媒体はマガジンハウス『BRUTUS』『CasaBRUTUS』『Hanako』など。2020年にUターンしました。Twitter
〈青森県立美術館〉で4月11日~24日の会期中、
〈Aomori Spring Sprout展 -青森 春に芽吹く光-〉が開催されます。
青森県の春の到来を予感させる時期に開催するこちらの展覧会は、
“Spring Sprout=春の芽吹き”がテーマです。
青森での展示は6年ぶりとなるチームラボや、
十和田市に拠点を持つアーティスト・山本修路の作品が集まります。
舞台となる青森県立美術館は、三内丸山遺跡に隣接する美術館。
この土地で縄文時代から脈々と継がれてきた歴史や文化、人々の営みを
時間軸と空間軸が交差した作品やパフォーマンスで、青森を多角的に表現します。
青森での展示が6年ぶりとなるチームラボは、初公開の作品を含む6点を展示。
現実世界と呼応するように、時間や天候、
季節が移り変わっていく『不可逆の世界』。
初公開の『Matter is Void』は、
つねに形を変え続けるNFTアート。
『憑依する炎』は、専用のアプリをインストールし、
作品にかざすとスマホのなかに炎がともり、
ほかの人のスマホに近づけると、トーチのように炎をつないでいくことができます。
光のペンやスタンプを使って鑑賞者が作品に参加できる
インタラクティブアート『小人が住まう宇宙の窓』。
『生命は生命の力で生きている II』は、
自然や文明の恵み、そして脅威は連続的でつながっていることを表現。
小さな赤い光が群生する『我々の中にある火花』。
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隣の展示室には、青森県十和田市を拠点に
長年フィールドワークを続けてきたアーティスト
山本修路による『青森県立体地形模型』が。
青森全土を25000分の1の縮尺にした6.2メートルx6.5メートルの木製ジオラマです。
壁には県内各地で撮影した写真を投影。
また、青森県各地の民俗芸能である、
春を呼び込む「八戸えんぶり」、疫病退散を祈願する「津軽の獅子舞(獅子踊)」、
自然の恵みに感謝する「八戸の矢澤神楽」の映像も流します。
照明は、〈十和田市現代美術館〉の常設展示
『いろとりどりのかけら』を手がけた髙橋匡太が担当。
さまざまな色が室内全体を包みます。
等高線に合わせて切り出した木材を積み重ねた
『青森県立体地形模型』をよく見ると、
県内の名所・景勝地や美術館などがマッピングしてありました。
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青森県では、昨年11月の〈八戸市美術館〉のリニューアルオープンにより、
〈青森県立美術館〉〈国際芸術センター青森 ACAC〉
〈弘前れんが倉庫美術館〉〈十和田市現代美術館〉と、
青森県内には5つの美術館・アートセンターが揃いました。
それと同時に、これらが連携する『5館連携プロジェクト』もスタート。
『Aomori Spring Sprout展 -青森 春に芽吹く光-』は
青森が現代アートの新しい芽吹きの地となって、
より豊かに育てていくことを目指した展覧会です。
春とアートの芽吹きを感じに、訪れてみませんか。
information
Aomori Spring Sprout展 -青森 春に芽吹く光-
住所:青森県青森市安田近野185 青森県立美術館 コミュニティギャラリーA、B、C
Tel:03-6261-5784(エヌ・アンド・エー)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:会期中無休
会期:2022年4月11日(月)〜4月24日(日)
入場料:無料
Web:青森県立美術館 公式サイト
Web:事前予約制(Peatix)
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