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posted:2022.4.5 from:東京都 genre:ものづくり
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
4月19日(火)〜4月29日(金)、東京の〈Karimoku Commons Gallery〉にて、
美濃の土の可能性をデザインを通じて発信するブランド〈MINO SOIL(ミノソイル)〉の
第2回目となるエキシビション
〈Transfigurations of Clay(Becoming Form)〉が開催されます。
昨年、第1回目が開催されたこのイベント。
今回は、国内外で活躍する以下7組のクリエイターが参加。
美濃の山から掘り出した原土、人の手、美濃で古くから用いられている
陶磁器製造技術の中で象徴的な「たたら」と「押し出し」というふたつの技法、火。
それらを発想源に、クリエイターが思い描いたイメージを
美濃の職人とともに形にした唯一無二の作品が並びます。
明治に創業し、石粉業から製土業、陶器の制作まで、
五代に渡り、土にまつわるさまざまなことを手がける〈カネ利陶料〉。
現在は、土づくりと土の個性を生かした作品づくり、
つくり手が表現しやすい土の提案を主に行なっています。
本社にはショップも併設され、オーダーメイドの陶器も販売。
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アートからクラフト、プロダクトデザイン、アクティビズムまで、
幅広い分野でデザインを手がけるスイス出身の
サラ・クーンとルヴィス・カプートのレーベル〈Kueng Caputo(クーン・カプート)〉。
徹底して現状に疑問を持ち、控えめな表現と即興に重きを置いた作品は世界的に評価され、
サロン〈94NYC〉に所属し、数多くの国際的なエキシビションへの参加や、
ファッションブランドの〈FENDI〉、〈Globus〉などとコラボレーションを行なったことも。
2020年には連邦文化局よりデザイン大賞を受賞。
ローザンヌ州立美術学校とアイントホーフェン・デザイン専門学校を卒業し、
スイスを拠点に活動するプロダクトデザイナーの
〈Dimitri Baehler(ディミトリ・ベイラー)〉。
量産から一点もののプロダクトまで手がけ、
〈HAY〉や〈Established & Sons〉などとの協働のほか、
自身で陶器の作品を発表し、〈Wallpaper Srore〉などで販売しています。
2013年には南仏・イエールのデザインコンペ
〈Design Parade 8〉のファイナリストに選ばれ、
2014年と2015年には〈Swiss Design Awards〉にノミネートされました。
〈スキーマ建築計画〉代表の長坂常。
既存の環境のなかから「引き算」「誤用」「知の更新」
「見えない開発」「半建築」など新しい視点や価値観を提示し、
独自の建築家像を打ち立て、現在は家具から建築、まちづくりまで幅広く手がけています。
代表作に、〈Sayama Flat〉、〈HANARE、FLAT TABLE〉、〈ColoRing〉、
〈BLUE BOTTLE COFFEE〉、〈桑原商店〉、〈お米や〉、〈DESCENTE BLANC〉、〈HAY〉など。
〈株式会社イデー〉のデザイナーを経て、
自身のスタジオ〈shigeki fujishiro design〉を設立し、
インテリアプロダクトを主軸に活動を行なっている藤城成貴。
〈エルメス〉や〈adidas〉、〈カンペール〉、
有田焼のブランド〈2016/〉などとのコラボレーションや、
自身でプロダクトの企画、生産、販売まで手がける側面も。
近年はデンマークのテキスタイルブランド〈KVADRAT〉による
プロジェクト〈Knit!〉にも参加。
パリを拠点とする建築事務所〈Lina Ghotmeh Architecture〉の
創設者Lina Ghotmeh(リナ・ゴットメ)。
ベイルートで生まれ育った経験を反映した彼女の仕事は、“未来の考古学”として編成され、
歴史的かつ物質的に繊細なアプローチによって、
自然と共生するような建築物を発表しています。
主なプロジェクトに、〈エストニア ナショナルミュージアム〉
(Afex 2016 グランプリ受賞)、
ベイルートの住居とギャラリースペースをもつ〈Stone Garden〉
(2A アワード、2021年の Dezeen Architecture of the year受賞)。
現在はノルマンディの〈アトリエ エルメス〉の設計を手がけており、
作品は第17回〈ヴェネチアビエンナーレ〉、〈Phaidon〉、〈RIBA〉、〈Domus〉、
〈Architectural Record〉などで世界的に紹介されています。
スウェーデン出身、コペンハーゲンを拠点に活動する
Amy WangとTim Soderstromによるアーティスト・デザインデュオ
〈Wang & Söderström(ワン&ソダーストロム)〉。
デジタルテクノロジーと素材や生きものといったフィジカルなものの領域を探求しながら、
彫刻や視覚イメージ、インスタレーションなどさまざま作品を制作しています。
〈RIMOWA〉、〈Nike〉、〈HAY〉、〈Iittala〉、〈Polestar〉、
〈Burberry〉、〈SONOS〉、〈Adidas〉など、企業やブランドとのコラボレーションも。
いずれも多彩な経歴を持つデザイナーばかり。
彼らと職人の手によって、美濃の土はどのような姿を見せるのでしょうか。
ぜひ、会場でチェックしてみてください。
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