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posted:2022.3.11 from:高知県高岡郡四万十町 genre:ものづくり
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
日本最後の清流・四万十川のある、高知県四万十町の民有林面積は約40000ヘクタール。
国有林を含めると、なんと町土面積の87%が森林です。
まちでは、若者の定住促進や自伐林家との共生を図りつつ、
適切な育林と間伐を計画的に行い、森の豊かさを守っています。
そんな四万十川流域で生産される四万十ヒノキは、
年間降水量が東京や大阪の2~3倍に達することから、良質で香り豊か。
先頃、その四万十ヒノキの間伐材で家具をつくる家具ブランド
〈SHIMANTO HINOKI FURNITURE WORKS(以下、SHFW)〉より、
モダンで洗練された新作家具が発売されました。
今回発売されたのは、ローテーブル〈ITTO〉、スツール〈KINO〉、
シェルフ〈MISHI〉の3つ。
ITTOとKINOは、ヒノキを製材する過程で生じる端材を利用しているため、
それぞれ形状が異なる唯一無二の家具です。
斜面で育った四万十ヒノキの、曲がった根元を切り落とした時にできた
三角形の端材を組み合わせたローテーブル。
ヒノキの生命力を感じる、独特なフォルムがかっこいいですね。
穴が空いた材や樹皮を虫が食べた後がある材など、
それぞれ木の歴史を感じさせるものもあり、味わいがあります。
ちなみに「ITTO」という名前は、四万十町の名所
一斗俵沈下橋(いっとひょうちんかばし)から。
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製材の過程で丸太から切り落とされた端材を積み上げたスツール。
無骨な見た目ですが、断面や割れ目は細部まで丁寧に磨き上げられています。
スツールとしてはもちろん、プランターやサイドテーブルとして使ってもよし。
高さは2タイプご用意。
SHFWのある大正地区の集落・希ノ川から「KINO」と名付けられました。
四万十川中流域にある、四万十川最大の中洲・三島から名づけられたMISHI。
一対の板にヒノキの耳を使ったボックスシェルフです。
最小限の加工で、ヒノキの質感と色を生かしたデザインが魅力。
組み合わせによって、インテリアとしてさまざまな表情を見せてくれそう。
間伐材がこんな美しいプロダクトに生まれ変わるなんて、すばらしいことですよね。
四万十町でのびのび育ったヒノキの上質な家具を、
この機会におうちに迎え入れてみてはいかがでしょう?
information
SHIMANTO HINOKI FURNITURE WORKS
*価格はすべて税込です。
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