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writer profile
Mayo Hayashi
林 真世
はやし・まよ●福岡県出身。木工デザインや保育職、飲食関係などさまざまな職種を経験し、現在はフリーランスのライターとして活動中。東京から福岡へ帰郷し九州の魅力を発信したいとおもしろい人やモノを探しては、気づくとコーヒーブレイクばかりしている好奇心旺盛な1984年生まれ。実家で暮らす祖母との会話がなによりの栄養源。
手紙を書くとき、読書をするとき。
気分を明るく、和ませてくれるアイテムがあったなら。
福岡の文具メーカー〈HIGHTIDE〉が手掛ける、
「目に入るだけで口元がほころび、
手に取る度に少し気持ちが豊かになる」
ステーショナリーシリーズ〈attaché(アタシェ)〉に、
新しいプロダクトが仲間入りしました。
こちらは透明感のあるブルーが美しい、
再生ガラスを使ってつくられたペーパーウェイト。
カラーは全部で3種類。
ほんのり色づいた透明、 涼しげな淡いブルー、
特徴的なジョージアグリーンの展開です。
こちらのペーパーウェイト は、
福岡にあるガラス工房で職人が
ひとつひとつ丁寧に手づくりしています。
近隣の牧場から透明の牛乳瓶を、
九州圏内の飲料メーカーからラムネ瓶とコーラ瓶を調達し、
ラベルを剥がし洗浄して乾燥させるのだそう。
それからガラスを細かく砕き、いくつもの工程を経て
やっと「素材」として使えるようになるのです。
「資源を無駄にせず、環境になるべく優しく暮らしをつないでいく」
再生ガラスペーパーウェイトはそんな想いを込めて制作されました。
丸いつまみのついた分銅のようなフォルムが
かわいらしく、手元で小さく輝きます。
すべて手づくりだからこそまったく同じ形はないので、
微妙な個体差も味として楽しんでほしいもの。
愛着を持ちながら、長く大切にしたくなるアイテムです。
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次に紹介するのは、活字でグリッド罫線を組版し印刷、
すべて手作業で仕上げたレタープレスメモパッドです。
HIGHTIDEの地元、福岡市にある活版印刷所
〈文林堂〉と共同製作したこちらの商品。
罫線と呼ばれる薄い板の間に
「込めもの」とよばれる空白部分をつくり、
グリッド罫となるよう一文字一文字を手作業で組版します。
それを明治時代初期に日本でつくられた、
電気を使わず人の動力だけで動く印刷機で印刷していくのだそう。
微妙な調節を何度も重ね、
ローラーにインクをのせプレスします。
凹凸の手触りや刷りムラ、インキのにじみなど、
1枚1枚わずかに異なる風合いが活版印刷ならではの特徴です。
活版印刷とは、鉛合金から鋳造される活字を組版して
ハンコの原理で刷る、500年以上もの歴史がある印刷技法。
文林堂の職人である山田さんが、
長年培った技術で温もりと味のある紙に仕上げます。
「使うのがもったいない」と思わずにはいられませんが、
活版印刷ならではの手触りや書き心地を感じれば、
筆を滑らせるのが楽しくなること間違いなし。
きっとすてきな手書き時間を演出してくれることでしょう。
今回紹介したふたつのアイテムは、
いずれもHIGHTIDE直営店・オンラインショップで購入可能です。
流行に囚われない魅力的なアイテムが、
あなたの日常をほんの少し豊かにしてくれるかもしれませんね。
information
HIGHTIDE
Web:オンラインショップ
*価格はすべて税込です。
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