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posted:2021.7.21 from:全国 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
現在の農作物の国内流通システムでは、
サイズや形状などの出荷規格をクリアしないと流通することができません。
また、豊作時の値崩れを防ぐため、出荷量に制限がかかることもあります。
近年、このような規格外品や売れ残った農作物が、
フードロスという形で社会課題となっているのは、多くの方がご存知でしょう。
佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス、〈nendo(ネンド)〉は、
そんなシステムに一石を投じる、
無人直売キット〈petit market(プチマーケット)〉を発表しました。
このキットは、道路脇などに設置される無人販売所に着目し、
petit marketを設置することによって、
農家による直売を支援、新鮮で安価な農作物を流通させ、
フードロスの削減や地域経済の活性化を目指す仕組みを促進させるというもの。
畳まれた状態で配送され、特別な工具を使わずに
10分程度あればひとりでも組み立てられます。
屋根は傾斜をきつくすることで、雪や落ち葉の堆積を防げるほか、
夏場は内部の熱を通気口から逃す「煙突」のような役割も果たす仕様に。
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このキットは今後、図面と組立仕様書を自由にダウンロードし、
自分でホームセンターで購入・組み立てができるようにするそうです。
昔から各地域で親しまれてきた無人販売所が、
こうして社会課題解決のプロダクトとして再定義されるなんて、
なかなか興味深いですね。
これからこのプロジェクトがどのような広がりを見せるのか、要注目です。
information
petit market
*価格はすべて税込です。
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