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posted:2021.5.31 from:岐阜県美濃市 genre:旅行
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
1300年の歴史を有する和紙のまち、岐阜県美濃。
2021年4月、その商家町の中心市街にある宿泊施設
〈NIPPONIA美濃商家町〉に〈GALLERY COLLAGE〉がオープンしました。
NIPPONIA美濃商家町は、
空き家の利活用と地域活性化に取り組む〈みのまちや株式会社〉が運営する宿泊施設。
客室は、和紙原料問屋の別邸を改修した空間。
金庫蔵や材料蔵、茶室、迎賓室など、かつてのおもむきが残る、
さまざまなタイプの部屋があります。
和紙の壁紙や美濃手漉き和紙職人の手がけた和紙作品など、
和紙のまちならではのディティールも魅力。
GALLERY COLLAGEのオープニングエキシビジョンは、
現代美術家、シーズン・ラオさんによる新作展〈美濃・余白〉。
ラオさんは今回の制作のために和紙の手漉き職人の工房や
機械漉き工場などでリサーチを行い、
70年間和紙を漉き続けている和紙職人、澤村正(さわむらまさし)さんと出会ったのだとか。
今回の展示では、澤村さんの漉いた「本美濃紙」を使った新作がメインとなっています。
マカオに育ち、現在は京都に暮らすラオさん。
マカオ時代は、地元のアイデンティティを模索したいという思いから
制作した作品が反響を呼び、
生家を含む歴史的建造物群の価値が再評価されることに。
その結果、予定されていた取り壊しが中止になったこともあったのだそう。
そんなラオさんが、今回は美濃のまちをどんな風に掬いとったのでしょうか。
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今回は、作品と泊まれる特別プランも登場。
客室「満月」内に、期間限定でシーズン・ラオさんの作品が展示されています。
NIPPONIA美濃商家町は「和紙のつくったまちに出あえる宿」として、
美濃在住スタッフによる案内をはじめ、
美濃のまちを丸ごと楽しめるおもてなしを提供しています。
ローカルを深く味わう旅をしてみたいという方は、ぜひチェックを。
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