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posted:2021.5.21 from:京都府京都市山科区 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
おうち時間が増えるに伴い、器に興味を持ったという方、
そして前々から器集めを趣味のひとつとしていた方。
そんなみなさんにぜひチェックしてほしいお店が、
京都は清水焼団地にこの春オープンしました。
その名も陶芸スタジオ〈TOKINOHA Ceramic Studio〉。
「つくり手と使い手の距離をもっと近く」をコンセプトに、
器を購入するだけでなく、器づくりの工程を見学・体験できるなど、
陶芸にまつわるストーリーを五感で体験できる、新感覚の陶芸体験施設です。
手がけたのは、2011年より生活に寄り添う清水焼ブランド〈TOKINOHA〉を展開し、
実店舗とオンライン販売を通して「陶芸と共にある生活」を
提案している〈Kiyo to-bo株式会社〉。
「陶芸をサスティナブルな仕組みへと育てる」
という考えでKiyo to-boを経営する代表の清水大介さん。
陶芸文化をアップデートし、職人、流通、産地の新しいかたちを模索していると言います。
同館はそんな清水さんの想い溢れるスタジオです。
館内にはさまざまなこだわりがあり、ひとつは見て、触って体感できるショップ空間。
器の原料や製造工程、職人が器をつくる工房内部を直接覗くことのできる設計で、
清水焼の魅力を十二分に体感できるようになっています。
また、一般的な工房は閉鎖的で雑然としているイメージですが、
こちらはそれを払拭した明るく開放的なデザインに。
より親しみやすい空間が特徴です。
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会員限定ですが、器のセミオーダーが可能。
500点以上のアーカイブを見比べながら職人と相談し、
色と形それぞれ自分好みの器をクリエイトできます。
館内にはフードスタンドがあり、
陶芸にまつわるストーリーを味に翻訳したオリジナルメニューが。
陶芸スタジオならではの「器を味覚で味わうためのフードメニュー」
を楽しんでみては?
そして、陶芸初心者から本格的に極めたい人まで、
さまざまな人に向けた多種多様な陶芸教室の定期開催も。
1日だけの「1DAYプログラム」では、ろくろ体験や
その場で釉薬を選び器を焼きあげる「楽焼体験」などのメニューが登場。
気軽に陶芸を楽しむことができます。
今後は不定期で、食材を陶芸に使われる釉薬に見立てた「釉薬を味わう茶会」、
味覚を通して器づくりの工程を擬似的に味わう「CLAY_EAT | PROJECT」など、
陶芸と食の実験的な完全予約制のイベントや、
館内を隅々まで観覧できる工房見学も開催予定。
陶芸を楽しみながら学ぶことができる〈TOKINOHA Ceramic Studio〉。
器に関心のある方はより知識を深めることができるでしょう。
京都に行った際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
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