〈丹後ちりめん〉と 国内外の気鋭クリエイターがタッグ! 〈TANGO CREATION PLATFORM〉
オロール・ティブーさんが手がけたバッグ。
〈丹後ちりめん〉の新たな可能性を探求
1300年以上もの絹織物の歴史がある丹後地方。
そんな丹後の地から、300年前に誕生した〈丹後ちりめん〉。
凹凸状の「シボ」のある美しい発色と光沢で、
長きにわたり日本の着物産業を支えてきました。
そんな〈丹後ちりめん〉を展開する京都の工房と、
世界各国の優秀なクリエイターがコラボレーション。
〈TANGO CREATION PLATFORM(丹後クリエイションプラットフォーム)〉
と題した今回のプロジェクトは、経済産業省近畿経済産業局
「令和2年度地域企業イノベーション支援事業」として実施されたもの。
熟練の職人技と次世代の感性を持つクリエイターがタッグを組むことで、
新たな領域の〈丹後ちりめん〉を模索するという試みです。
今回参加したのは、国内外の4名のクリエイター。
〈丹後ちりめん〉のモダンなタータンチェック

シャツ・シャツドレス・トラウザー・バブーシュ。パートナー:株式会社一色テキスタイル/民谷螺鈿株式会社/創作工房糸あそび/安田織物株式会社/宮眞株式会社/田勇機業株式会社/株式会社山藤/遊絲舎/臼井織物株式会社/染色工房嶋津/大善株式会社/江原産業株式会社
まずひとりは、ヨーロッパのラグジュアリーメゾンで経験を積む中尾隆志さん。
中尾さんのクリエイションのスタイルは「現代的なクラシック」。
過去の古いイメージ、古着、アート、などをインスピレーション源に、
モダンとクラシック、西洋と東洋、モードとストリートといった相反する要素をミックス。
現代的なモードに落とし込んだデザイン手法が特徴です。
「丹後ちりめん300年の今回の企画においては、
年齢、人種の枠を超え、より多くの方々に丹後のものづくりを知っていただきたい
という“想い”がコンセプトになりました。
そのためあえて和柄ではなく、伝統的ながらも
世界的にポピュラーなヨーロッパのタータンチェックを
着物地の技術とかけ合わせてみました。
プロダクトも男女兼用、年齢を問わず、
幅広い層が身に纏えるようなものにしています」
漁網の模様をグラフィカルに演出

スカーフ(カレ/トライアングル)・リボン。パートナー:田勇機業株式会社/染色工房嶋津/大善株式会社/民谷螺鈿株式会社/江原産業株式会社
〈Hermès〉、〈KENZO〉、〈Pierre Freyamong〉などでキャリアを積み、
現在は自身のデザインスタジオ〈STUDIO KAERAÑ〉にて、
テキスタイルの開発、トレンドコンサルティング、インテリアデコレーションから
ファッションアクセサリー、高級ジュエリー、ラグのデザインまで
幅広い業務に従事しているマチルダ・ロザンヌ・ブレジオンさん。
現在は京都を拠点に、日本で活動しているマルチクリエイターです。
「2016年に初めて丹後に訪れた時に、
まるで自分の家にいるように感じました。
実際に丹後は私の故郷であるフランス西海岸の
ブルターニュにとてもよく似ています。
2020年の夏、この新たなプロジェクトが始まり、
Zoomでビデオ会議の機会を持ち、リモートで漁師を「訪問」する機会もありました。
そのバーチャルツアーでは、
彼が漁に使用する道具の網を見ることができました。
その光景は、ブルターニュに戻るたび、
漁網を見ては写真を撮ることがどれほど好きだったか、
そしてその複雑さと色にどれほど驚かされたかを思い出させるものでした。
そして、TE.ORIコレクションに取り組むなかで、
この新しいプロジェクトが、関わる人たちの間に
真のつながりを生み出していることに気づきました。
そしてわたしは漁網の模様に取り組むことを選びました。
入り組んだ複雑で美しい模様が持つ美的側面だけでなく、
このプロジェクトのつながりと絆をよく映し出していると思ったからです。
結び目をどんどん増やすことで、
つながりと絆はさらに大きく、強くなっていくのです」