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posted:2020.11.25 from:熊本県南関町 genre:ものづくり
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writer profile
Emi Ishida
石田絵美
いしだ・えみ●埼玉県出身。ファッションやカルチャーを軸に、WEB・紙媒体で編集・執筆を行う。旅行では地元のみなさんが集まる食堂や居酒屋を訪ねるのがマイルール。酒とおいしいものをこよなく愛する飲兵衛。
毎日のように手に取る箸ですが、何気なく購入し、使っているという人も多いのでは?
素材で選ぶなら「竹箸」がおすすめ。
軽くて適度なしなりがある竹は、箸の素材として適しているんです。
熊本県南関町にある〈ヤマチク〉は1963年の創業以来、
「竹の、箸だけ。」をコンセプトに、純国産の竹材を用いた箸の専門メーカー。
福岡や熊本周辺の山々から竹を1本ずつ切り出した天然竹を使い、
年間500万膳もの箸を製造しています。
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「かぐや姫」などの童話にも登場する竹は、
日本人にとって古くから身近な素材です。
いろいろな生活用品に使われてきましたが、
時代の変化とともに、国産の竹ではなく
輸入された竹やプラスチックなどが多く使われるようになったそうです。
「竹にまつわる仕事を持続可能なものにしていきたい」
ヤマチクでは、そんな想いを込めて
切子と呼ばれる竹を切り出す職人や竹材の卸問屋と協力し、
高い品質の商品を生産しています。
箸は、手に触れて食べ物を摘み、口に運ぶもの。
それゆえ、ヤマチクでは完成した箸を
1本ずつ目視で確認するんだとか。
0.2ミリ程度の誤差まで判定するその高い基準が
ヤマチクの優れた品質の秘密なんです。
厳しい検品で不合格となってしまったものも、
生竹を乾燥させる焼却の燃料として再利用されています。
無駄がでないヤマチクのものづくりは、サステナブルな産業と言えます。
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享保元年創業の奈良の老舗〈中川政七商店〉などの
OEM商品の製造にも携わるヤマチク。
自社ブランドの商品も販売しています。
なかでも人気の〈okaeri〉は、
2019年には全国から隠れた名品を選ぶコンテスト
「にっぽんの宝物グランプリ」工芸部門での準グランプリに。
さらに、イギリスで開催される世界最高峰のパッケージデザイン賞「Pentawards」で
Silver Awardを受賞しています。
このほか、野菜をイメージしたカラーリングのものや、
菜箸、盛りつけ箸など多種多様の商品がラインナップされています。
生育が早い竹は、エコ素材としても近年注目されている素材。
毎日使う箸だからこそ、
細部にまでこだわりが光るものを使ってみてはいかがでしょうか?
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ヤマチク
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