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posted:2020.9.18 from:京都府 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
京提灯、西陣織、漆精製……。
今なお職人による、日本古来の豊かな伝統工芸が息づくまち・京都。
現在京都伝統産業ミュージアムでは、そんな京都の伝統工芸を受け継ぐ
6つの工房を記録した写真展『継ぐもの -In between crafts-』が開催されています。
9月から開催される『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』の関連プログラムである本展。
「これからも長く続くであろう時間の一点に立ち会い、そこにあるものをそのまま記録した」
そう話すのは、今回すべての工房の撮影を担当した、写真家の町田益宏氏。
町田氏は、以前より多くの工房を取材してきた写真家です。
今回写真に収められたのは、約200年以上をも続く京提灯の老舗〈小嶋商店〉、
西陣織の伝統的な手法と志を受け継ぐ〈紫紘株式会社〉、
明治42年から京都で漆の精製・販売を行ってきた〈堤淺吉漆店〉、
祇園祭の鉦も制作する、鳴物神仏具店〈南條工房〉、
京都はもちろん、全国の神社・祭りの祭具を手掛ける〈牧神祭具店〉、
京都で唯一、和鏡制作を行う〈山本合金製作所〉。
いずれも京都を京都たらしめる、日本が誇る技術と哲学、美意識を持つ工房ばかり。
町田氏は、そんな工房の作業風景とその家族の姿を、刻々とカメラで捉えました。
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約280平米の会場には、そうして撮影された50点もの写真作品が登場。
継承されてきた伝統の素晴らしさをひしひしと感じる、
滋味深いものが、そこには存在します。
また、期間中は町田氏と各職人を中心としたトークイベントや、
職人による実演・ワークショップも開催。
こちらも見逃せません。
・ワークショップ (事前予約制)
9月27日(日)「おりんの音色で作る癒しのサウンドづくり」詳細はこちら
10月10日(土)「ちび丸作り」 詳細はこちら
・実演
10月3日(土)14:30〜20:30 山本合金製作所(和鏡)
・〈ニュイ・ブランシュ KYOTO 2020〉
10月3日(土)9:00〜21:00 *観覧無料
〈ニュイ・ブランシュ KYOTO2020〉に合わせ、ナイトミュージアムを開催。
京都の伝統工芸の過去から現在、未来へと続く軌跡。
その尊き営みをぜひ、会場で見て、肌で感じて取ってみてください。
information
継ぐもの -In between crafts
開催期間:開催中~2020年10月18日(日)
会場:京都伝統産業ミュージアム 企画展示室
住所:京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1 みやこめっせB1F
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料:500円(高校生以下無料)
主催:京都伝統産業ミュージアム、京都市
後援:京都新聞
協力:KYOTO CRAFTS MAGAZINE
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